ハイパースケール事業者の設備投資額が年1,500億ドルに到達 – Synergy報告
ハイパースケール事業者は、2021年第1四半期に380億ドルの設備投資を行い、前年同期比で31%の成長を遂げたようです。
「世界のクラウド大手は、過去一年で1,490億ドル以上(約16兆円強)の設備投資を行い、そのうちの半数はデータセンターの新設に充てられた。Amazon、Microsoft、Google、Facebookの4社がそれを主導している」とSynergy Research Group(シナジー・リサーチ・グループ)は報告しています。同社の計算では、世界のハイパースケール施設は、2020年7月時点の541施設から625施設へと増加しています。
止められないハイパースケーラーのハイパー成長?
「ハイパースケール事業者にとって、パンデミックは障壁というよりも、むしろ成長への刺激となった。過去一年にわたり、収益、CAPEX(設備投資)、そしてデータセンター支出が極めて高い伸びを示している」とSynergy Research GroupのチーフアナリストであるJohn Dinsdale氏は述べています。この380億ドルという数字は、ちょうど1年前の320億ドルから増加したものです。
上位4社の支出額はその他の競合他社よりもはるかに多く、特にAmazonとMicrosoftは大きく増加し、Googleは少し減少しました。
次に続くのがApple、Alibaba、Tencentです。また、IBM、NTT、Oracle、JD.com、Twitter、Baiduなどもハイパースケール構築に積極的に取り組んでいます。
上位20社のハイパースケール企業らは、これまでの支出と引き換えに、巨額の収益を上げており、その収益は設備投資支出を上回るペースで増加しています。
「世界中の他のタイプの大手サービスプロバイダーとの比較が興味深い」とDinsdale氏。「ハイパースケールの設備投資額が新記録を樹立し続けているのに対し、通信事業者の設備投資額は5年間ほぼ横ばいで、これは全体的な収益が伸びていないことを反映している。ハイパースケール企業のサービス収入が継続的に増加していることや、グローバルなデータセンターのフットプリント(設置面積)を拡大する必要性がますます高まっていることから、ハイパースケール企業の設備投資は今後数年間、2桁台の成長が続くと予測される」
Data Center Dynamics
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