MetaとTikTokが米国データセンターのリースブームを牽引
マイクロソフトは昨年から後退したが、Meta(Facebook)は嵐を呼ぶ
北米データセンター(North American Data Centers:NADC )の年次総覧によると、米国では大規模なデータセンターのリース取引が非常に高い水準で続いており、Meta(Facebook)とTikTokが最大の取引を独占しているとのことです。
NADCがまとめた主要案件のリストは、昨年の700MWという数字と比較して、合計573MWとなっています。Facebook/Metaは6つの大型プロジェクトが合計283MWあり、すべて今年の最大リース案件の上位11位に入っています。TikTokはその中で30MWの案件を3つ持っており、Twitterは ヒルズボロ で48MWの案件を持っています。
バージニア州北部は依然としてトップですが、ヒルズボロは2番目の市場として有力でした。そのTwitterの施設に、Facebook、Nvidia、Intelが加わりました。
ビッグプレイヤーが大型施設をリース
今年は30MW以上の案件が11件あり、今後も巨大なリース案件が続くとNTDCは予測しています。「これらのメガリースに対応するためには、今後、開発規模をより大きくする必要があります。勝者となるのは投機的に建設し、すぐにプラグ・アンド・プレイのソリューションを提供できるデベロッパーでしょう。このような大規模なリースは、より大規模な投資取引を促進し、1つの不動産が10億ドル以上の値をつけることもあり得ます。
データセンター専門の不動産会社であるNTDCのジム・ケリガンは、「全体として、2021年のマルチテナントデータセンター(MTDC)のリース活動は2020年と同様に好調でした。Amazonなどのハイパースケーラーからの新製品や、人工知能がこの新しい活動に貢献しました。」
ケリガンによると、Metaはアイオワ州アルトゥーナ、ネバダ州サーピー、オハイオ州ニューオルバニー、テネシー州ギャラティン、バージニア州ヘンリコ、アリゾナ州メサ、イーグルマウンテンに所有するキャンパスで700万平方フィートの容量を建設中であるとのことです。大規模なリース契約は、バージニア州マナサスとアッシュバーン、テキサス州ヒューストンとダラス、アリゾナ州フェニックス、イリノイ州オーロラで行われています。
上位2拠点と並んでケリガンは、「フェニックスとダラスはそれぞれリースで記録的な年を迎え、シカゴが上位5位を占めています」と報告しています。
マイクロソフトは2020年にいくつかの新規案件を獲得しましたが、2021年は2020年に開始したプロジェクトを構築しているため、ランキングでは 存在感が薄れています。
これらの大企業と並んで、シュワブやUberといった企業が5MW以下でフィーチャーされています。ケリガンはまた以下のようにコメントしています。「2021年は企業の需要が増加しましたが、リースの動きは低調なままでした。一部の企業は地方オフィスではなく、在宅勤務の従業員に対応するため、郊外に小規模な投資(30ラック以下)を行っています。」
データセンターのリースへの投資は例年を上回っており「接客業、小売業、オフィス業から撤退した投資家が牽引しています。」
ケリガンはまた企業がデータセンターの不動産を専門業者に売却し、テナントとして残るセール・リースバックの傾向は続くと予測しており、Flexentialは昨年、複数のセール・リースバックを実施しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。