ダラス警察、移行プロジェクトの最中に22Tbのデータを消失

ダラス警察(Dallas Police Department:DPD)は、データの移行(マイグレーション)プロジェクト中に22テラバイトのデータを消失したようです。

ダラス郡地方検事(Dallas County District Attorney)は、「多数のテラバイトのDPDデータがDPDネットワークドライブのデータ移行中に削除されてしまった 」と公表しました。

「およそ14テラバイトのデータは復元されたが、およそ8テラバイトは行方不明のままで、復元不可能と思われる」

この消失事故は、3月31日から4月5日までの間の数日間に発生したもので、DPDのユーザーが保留中の事件に関するファイルを含む特定のファイルがなくなっていることに気付いたことで明るみに出ました。

しかし、検察は8月初旬になってようやく通知を受け、影響を受ける可能性のある事件の範囲を絞り込むために、DPDに対し影響を受ける事件の日付範囲を求めています。なお、この事故の影響を受けた正確な件数についてはまだ分かっていません。

「現段階の理解では、今回のデータ消失は、2020年7月28日以前の犯行日のケースに該当する」と報告されています。「今回の問題は、「ダイレクトファイル」事件(飲酒運転、逮捕逃れ、重罪人による銃器の不法所持など、刑事不在事件)には影響しない」

CBSダラス・フォートウォートによると、殺人容疑者のジョナサン・ピッツは木曜日に裁判を受ける予定だったが、事件ファイルのデータが失われたため、保釈されたとのことです。

検察官は申し立ての中で、「可能性のあるデータは彼のKドライブから削除された」と述べました。

ピッツの弁護士であるジョージ・アッシュフォードは、金曜日に、事件の証拠の一部が誤って削除された可能性があり、刑事は監査が完了するまで分からないと述べています。尚、ピッツは足首のモニターをつけなければなりません。

今年初め、イギリスの内務省が、富士通が提供したメインフレームのバックアップ・アプライアンスから40万件の犯罪証拠記録を失うという事故がありましたが、どれだけの記録が復元できたかについては明らかになっていません。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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