米コネチカット州で光ファイバ損傷による通信障害が発生

トランスが落下した原因は調査中

先週米国コネチカット州で、データセンターに接続されている6本のケーブルが、落下したトランスにより押しつぶされ、通信障害が発生する事故が起きました。

これは週末に掛けて、グロトン町のPoquonnock RoadとJohl Drive沿いに走る送電線の光ファイバケーブルが損傷したことによります。このケーブルは、町内のファイザー社キャンパス内にある政府系データセンターに接続されていました。

倒れるぞ~!

この事故の影響により、DMV(Department of Motor Vehicles:州が運営する交通局)や選挙ホームページなどのサービスに接続できなくなる障害に発展しました。現在、通信は復旧し、通常運用に戻っています。

コネチカット州有権者登録局のスー・ラーセン会長は、NBC CTの記者に対し次のように述べています。「障害により、いかなるオンライン登録やDMVへの登録が出来なくなった。また、システムへの有権者登録もできなくなった。まだ選挙まで数週間あるので、大きな問題にはならなかった。また、先週は多くの町で週末が長かったこともあり、レジストラはそれほど影響を受けなかった」

コネチカット州のCIOであるマーク・レイモンド氏は、コネチカット州データセンターをダウンさせた障害は、グロトン地域周辺に落下したトランスが原因である事を確認しました。9,000平方メートル(96,000平方フィート)のグロトン・データセンターは、 2015年に Carlin Construction Companyにより構築されました。セカンダリバックアップ拠点を含め、合計2300万ドルがデータセンターの設備構築に費やされました。

施設内のケーブル配線や相互接続は、農村地域ネットワークを専門とする通信事業者のフロンティアコミュニケーションズが管理を行っています。

ペンシルベニア州でも同様、機器の故障に伴う州サービスへのアクセス障害があり、11月の米国大統領選挙に向けて一時的に有権者登録ができなる事態が発生したばかりです。

コネチカット州の悪天候は、先週、州全体でさまざまな障害を引き起こしました。10月7日には、送電線が強風により倒れ、3万人近くの人々に影響した停電事故がありました。

Data Center Dynamics

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