【OVH火災事故】警察が原因調査を進める中、OVHcloudは今後の無料のバックアップを約束

Octaved Klaba氏 「今回の事故は業界基準を変えると信じている」

OVHcloudは、先週全焼したSBG2データセンターの重要電子機器を警察に提供しました。ショックを受けた顧客がデータ損失に反応する中、OVHcloudの創設者であるOctave Klaba氏は、今後のバックアップに関するより良いポリシーを約束しました。

ストラスブールのSBG2データセンターのUPSシステムは、OVHcloudの保険会社による原因調査のために、バッテリーとヒューズとともに警察に提供されたと、Klaba氏は昨日Twitterに投稿された10分間の映像の中でコメントしています。この映像の中では、サイト上で残存した3棟のデータセンターの再開に関する取り組みについて詳しく説明され、データが消失した顧客に対処し、将来的にはすべてのOVHcloudサービスに対し無料のバックアップを提供すると約束されました。

Klaba氏は金曜日に、事故の根本原因の詳細情報を提供するという更なる発表を約束しました。

UPSが依然として原因と見られている

「金曜日に、根本原因を更に深く掘り下げた別の映像を投稿する」とKlaba氏は述べていますが、新情報についてはコメントしていません。「現在、警察、保険会社、専門家らが事実確認を行っている」

火災の翌日にKlaba氏は、火曜日にSBG2にサービスを提供するUPS7でメンテナンス作業があり、火災発生の数時間後、消防士が現地に到着した際にUPS7とUPS8の両方が炎上していたことを明らかにし、火災の原因はデータセンターの無停電電源装置(UPS)の可能性があると示唆していました。。

昨日のメッセージで彼は、SBG2のUPSとそのバッテリーとヒューズ、及び全ての火災に関連する映像を調査のために引き渡したと説明しました。「うまくいけば、来週中にこの調査結果が判明する」

協議の結果、多くの顧客は、防災計画は自分たちの責任であり、データが失われたことに驚いています。「一部の顧客は、購入したものを正確に覚えていない」とKlaba氏は述べ、今後すべての顧客サービスには無料のバックアップが含まれるようになると発表しました。そして、この問題は他のプロバイダーでより広く対処される必要があることを提案しました。

「私たちは2つのプロジェクトから始める」と彼は述べています。「1つ目は既存データセンターのセキュリティを向上させること。2つ目はバックアップについて」将来的には、OVHcloudは「さまざまなデータセンターのすべての顧客に高セキュリティなバックアップ」を提供し、デフォルトで無料バックアップを提供するとしています。

「この事故は私たちのサービス提供方法を​​変えるだろう、しかしそれは業界と市場の基準も変えるだろうと私は信じている。そしてそれはデフォルトで無料のバックアップセキュリティも高めるだろう」と彼は述べています。

保険による再建

「再開の許可を得る為、保険会社と共に取り組んでいる」とKlaba氏は述べています。また、残存した3棟のデータセンターSBG1、SBG3、SBG4を「非常に迅速に」再開し、各施設の高電圧電源とネットワークサービスを復旧し、サーバをラックごとに再起動していくといったプロセスの詳細について説明しました。基本的なサービスの提供開始後、「さまざまな部屋の再開に向けて、私たちは保険の専門家と取り組んでいる」とKlaba氏は述べています。

「高電圧が再構築され、検証が行われた」と彼は言い、3棟のデータセンターに20kVの給電が行われていることを確認しました。

「現在、データセンター内のUPSの検査を終えるところだ」と彼は言い、今日(水曜日)にすべてのUPSは検査され、使用に向けての検証が行われることを約束しました。

現在、サイトはパリとフランクフルト施設とのネットワーク接続を確立し、施設内LANの再構築が行われています。またサーバの水冷システムについても検査が完了し、機能しており、「この側面ては問題はない」とKlaba氏は述べています。今後数週間で作業範囲を拡げる前の次のステップは、1台の試験用ラックの再起動となります。

一部のサーバ(特に61Eと62Eの部屋)は煙害を受けており、クリーンアップを行う必要がありますが、ユーザに希望のかけらを提供するうえで、Klaba氏は次のように述べています。「データはまだハードウェア上に残っているようだ。全てのサーバを確認し全てのマザーカードを交換するか、マザーカードをクリーンアップする方法を見つけるには数日はかかる…クリーンに見えても、各サーバに問題がないかどうかを確認する必要がある」

SBG1とSBG4については比較的シンプルですが、SBG3の5階には煙が残り、除去する必要があります。

避難した顧客の環境を他のフランスのデータセンターに設置するために、OVHcloudはRoubaix工場での追加シフトを進めており、今週末までには6500台の新サーバを提供する予定であるとしています。途中で十分なパーツがあります。「お客様が必要とする15000台のサーバを提供するためのサプライチェーンは確保した」

Data Center Dynamics
 

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