スペインとポルトガルで大規模停電が発生

スペインとポルトガルが広範囲に及ぶ停電に見舞われ、いくつかの主要都市が機能停止に陥りました。

報道によると、停電は中央ヨーロッパ時間の午後12時34分に発生し、バレンシアやバルセロナなどの都市は完全に停電しました。また、スペインの鉄道網はシャットダウンを余儀なくされ、両国のインターネットトラフィックは激減する結果となりました。

停電の原因に関する正確な情報はまだ明らかにされていません。しかし、スペインとポルトガルのほとんどの都市、フランスの一部地域に影響が出たようです。国内の報道では、フランス南西部のアラリック山で火災が発生し、高圧送電線が損傷したことに加え、ヨーロッパの送電網が原因とされています。

ポルトガルの送電網運営会社E-Redesは、停電の原因を「ヨーロッパの電力システムの問題」とし、ネットワークを安定させるために特定の地域で電力をカットせざるを得なかったと述べました。

停電の影響を受けた他の主要都市は、マドリッド、リスボン、セビリア、バルセロナ、バレンシア、マラガ、ビルバオ、カディス。

スペインの送電網運営会社Red Electricaは、現在エネルギー会社と協力して電力復旧に取り組んでいると述べました。同社は最近、同国の北部と南部で電力復旧を開始したと報告しており、電力は一度に回復するのではなく、徐々に回復する見込みであることを示唆しています。

「原因は分析中であり、解決に向けてあらゆる資源を投入している」と同社はソーシャルメディア上の投稿で述べました。最近、電力の完全復旧には6時間から10時間かかるとの報道がありました。

半島のデータセンター市場への影響は未知数です。スペインでは現在156のデータセンターが稼動しており、ポルトガルでは41が稼動しており、停電時、データセンターは通常ディーゼルスタンバイ発電機に頼っており、燃料の有無にもよりますが、通常24〜48時間稼働することができます。

両国を含むイベリア半島は、近年データセンター活動の拠点で、十分な土地の利用可能性、接続性の向上、低炭素電力の選択肢の多さにより、AWSやマイクロソフトなどのハイパースケーラーがこの地域に拠点を構えるようになりました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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