Amazon, Intel, Apple, Nvidia, Alphabet, SamsungがArmの600億ドルIPOに出資交渉中
チップ設計会社のArmが、現時点では9月に予定されている株式市場デビューに向けて、複数の大手テクノロジー企業と出資交渉を行っていることが明らかになりました。
日経新聞によると、アップル、サムスン電子、エヌビディア、インテルの各社は、同社が株式市場に上場し次第、出資する予定であると報じています。一方、ロイターは、Amazonや Alphabetも同社と交渉を進めていると報じています。また、Qualcommは昨年、Armの株式取得を検討していると発言していました。
Armのオーナーであるソフトバンクは、9月中旬から下旬にかけてナスダック市場への新規株式公開を計画していると見られています。ソフトバンク(事業の75%を所有、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは25%を所有)は3年前、Armを400億ドルでNvidiaに売却しようと試みていました。
しかし、この交渉は長引き、またNvidiaの株価も上昇したため、2022年には660億ドル(約6.6兆円相当)で売却されるはずでしたが、規制当局の懸念により破談となりました。
IPOで株を買おうとしていた多くの企業を含むテック各社は、NvidiaがArmの中立的な立場を台無しにするとの懸念を示していました。インテルやNvidiaとは異なり、Armはチップを販売しておらず、代わりにNvidia、Amazon、Qualcomm、Appleなどのような企業に技術のライセンス供与を行っています。つまり、Armはチップ1個あたりの売り上げは少ないものの、世界で最も使用されている命令セット・アーキテクチャを担っていることになります。
Armはこれまで、スマートフォンやその他の低消費電力デバイスで成功を収めてきましたが、Nvidia、Ampere、Huaweiなどの企業がArmベースのサーバーチップを開発するにつれ、データセンター分野での成長が目立ってきています。
今月、バーンスタイン・リサーチのレポートによると、世界のサーバーの10%近くがArmプロセッサを搭載しており、ArmサーバーCPU全体の50%以上がAmazon Web Services(AWS)のデータセンターに配備されているといいます。これには、同社独自のGravitonファミリーのチップも含まれています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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