Ampere、80コアサーバ用CPUを出荷開始
Armのサーバ市場への再挑戦
Armサーバ向けCPUのスタートアップAmpereは、最新のチップAmpere Altraプロセッサの出荷を開始しました。
80コア、64ビットAltraは最大210Wの熱設計ポイントを持ち、クラウドとエッジそれぞれの市場を対象としています。
Amped up
チップを最初に試してみたのはMicrosoftで、Altraのサンプリングを行っていたという。Azureの著名なエンジニアであるLeendert van Doorn博士は、次のように述べています。「電力効率、復元力、テレメトリ、セキュリティを優先する弊社のハイパースケールデータセンターの強化に役立つ、Ampere Altraクラウド最適化プラットフォームの発表を嬉しく思う。」
「Ampereの標準規格に基づくアプローチは、我々にとってソフトウェアスタックの立ち上げを簡素化しました。現在ラボでは、システムの積極的な評価を行っている。」
Ampereに投資するOracleは、 Ampere Altraベースプラットフォームの開発は最終段階にあると述べています。OracleのチーフコーポレートアーキテクトのEdward Screven氏は、次のように述べています。「Ampere AltraのOracle Gen 2 Cloudでの導入を楽しみにしている。」
Canonical、Kinvolk、Packet、Lenovo、Gigabyte、およびMicronも、Ampereとの連携に関心のある企業としてリストされています。
Altraは、過去多くの企業がサーバ分野でのArmの成功を目指し、そして断念してきた後に登場しました。スタートアップのCalxedaは破綻し、Qualcommは断念し、AMDはEpycに気を取られすぎてOpteron A1100にあまり注意を払うことをしませんでした。
Applied MicroのX-Geneや、CaviumのThunderX製品ラインなど、成功を収めたのは限られています。もともとモバイルデバイス用に設計されたSamsungのExynosチップを小型サーバに統合する取り組みも行われています。
しかし、潮流は変わりつつあるかもしれません。Amazon Web Servicesは独自のArmチップをクラウド上で提供し、Crayは今年、 Fujitsu A64FX Armプロセッサを搭載したスーパーコンピュータの提供を開始します。
「Arm Neoverse N1プラットフォームをベースにしたAmpere Altraプロセッサは、ハイパースケールクラウドおよびエッジ市場に対し、パフォーマンスや電力効率の面で大きなブレークスルーをもたらす。」とArmのIP Products Groupの社長を務めるRene Haas氏は述べています。
7nmチップのAltraはTSMCにより製造されています。
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