中国最大のチップメーカーSMIC、上海に88.7億ドルの工場を計画 ~周会長は辞任

中国のSemiconductor Manufacturing International Corp. (中芯国際集成電路製造有限公司: SMIC)は世界的なチップ不足を背景に、88.7億ドルを投じて新しい半導体工場を建設します。

この新工場は、「28ナノメートル以上のプロセスノードにおける集積回路のファウンドリーおよび技術サービスの生産に特化」し、月産10万枚の12インチウェハーを生産できる見込みであると、規制当局に提出した書類に記載されています。

完成のあかつきには、中国で最大のチップ工場となります。

この新工場は、SMICと上海自由貿易試験区管理委員会 との合弁会社となります。SMICが51%、上海市政府が25%を所有し、残りは第三者の投資家に提供される予定です。

SMICは以前、北京と深圳に新工場を建設する計画を発表しています。

SMICは、14nmプロセスノードのチップまで開発できる能力を持っていますが、市場リーダーであるTSMCに追いつくのに長年苦労してきました。この課題は、米国の制裁によってさらに厳しくなっています。

昨年、米国はSMICを「対象リスト」に加え、重要なチップ製造装置を含む米国の製品やサービスを入手することを困難にしました。

先月の発表によると、同社の売上高は43%増の13億4,000万ドル、純利益は400%増の6億8,780万ドルでした。

新しい工場への投資の発表と同時に、SMICは同社の 周子学 会長が退任することを明らかにしました。元工業情報化省のチーフエコノミストである周氏(64歳)の退任は、個人的な健康上の理由によるものとしています。

周氏はエグゼクティブ・ディレクターにとどまり、職務はCFOの 高永崗氏が代行することになります。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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