あつ森でデータセンターを学ぶ2【特集】
その他のデータセンター設備
空調機械室
空調機械室は大型の空調機、ダクト、冷温水配管、動力盤、制御盤など、空調に関わる機器類を設置する専用スペースとなっています。
空調機は空気を搬送するダクトや熱交換する冷水配管、温水配管を装備しているため、大きなスペースを必要とします。 また、ファンの音が大きいために、防音にも考慮し、内部の音が外に漏れないようにしています。
データセンターでは大きなサーバスペース用面積を必要とするために、空調機械室も大きな面積を必要とされ、フロア毎の系統に分けることから、フロア毎に空調機械室を設置するのが一般的となっています。
バックヤードな立ち位置となるので、一般的なオフィスビルなどでは、貸室外となるため、一般の方はあまり目に見えない場所に設置されるケースがほとんどとなります。
ガス消火設備
ガス消火設備は、専門的には「不活性ガス消火設備」といいます。
データセンターでは、安全性もさることながら、IT機器の保護の観点から、スプリンクラーなどの水消火ではなく、ガス消火が主に必要とされます。
現在は窒素ガス消火(N2)が主流となっており、地球上の空気に多く存在する気体のため、人体への影響(窒息)がなく、かつ地球温暖化にも影響を与えずに、消火効果が期待できるため、大変使い勝手が良いガスとなっています。
過去ではハロン消火設備が使われてきました。 ハロン消火設備は人体への影響がないため、大変多く使用されていましたが、オゾン層破壊が進むため、今では新設されることはまずありません。
また、二酸化炭素消火設備も以前は使用されてきましたが、人体への影響が懸念されることから、こちらも今は新設されることはまずありません。
受変電設備
様々な基準がありますが、50kWを超える電力が必要とする施設には、受変電設備を設置します。
一般家庭には設置されないのはそういった理由からですが、データセンターは大電力が必要になるため、受変電設備を設置します。
データセンターでは66kVや22kVの特別高圧で受電、変電させ、100Vや200Vや400Vの低圧に変換させて利用します。
仮に低圧で受電をする場合、電流値が大きくなってしまうため、ケーブルサイズが巨大になってしまうことから、高圧で受電するように規制されています。
保安規制により、届出も必要になり、主任技術者を選定して、年次点検を行なうなど、受変電設備のオーナーが行わねばならないことが多岐に渡ります。
屋内でも屋外でも設置できますが、データセンターでは大きな面積が必要になるのと、セキュリティ上屋内設置が主流です。 (画像では屋外に設置していますが(;^_^A)
データセンターの電力関連技術を学ぶ【DCPROデータセンター電力プロフェッショナル】クラス
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