Amazonがフィンランドで472MWの陸上風力発電PPAをOX2と締結

両プロジェクトとも直ちに建設開始

Amazonは、スウェーデンの再生可能エネルギー企業OX2と、フィンランドにある2つの陸上風力発電所の全発電容量を購入する2つの長期売電契約(PPA)を締結しました。

現地の報道によると、AmazonはIsojokiとKarijokiにある367MWのRajamäenkylä風力発電所と、Halsuaにある105MWのHonkakangas風力発電所からエネルギーを購入するとのことです。

PPAに加え、OX2はこれらのプロジェクトについて最終的な投資決定を下し、建設・運営資金として7億ユーロ(約7億9,570万ドル)の投資を約束したと発表しました。

両プロジェクトは直ちに建設を開始し、Rajamäenkylä風力発電所は2028年、Honkakangas風力発電所は2027年の完成を予定しています。

OX2のCEOであるPaul Stormoenは、次のように述べています。「フィンランドで、最大の再生可能エネルギー投資を行うことを誇りに思います。フィンランドは当社にとって重要な市場であり、北欧におけるより多くの素晴らしい再生可能エネルギープロジェクトに期待しています。この投資は、独立系発電事業者としてのポートフォリオを拡大する重要なステップでもあります。」

プロジェクトの建設資金を調達するため、同社は、Santander Corporate & Investment Bankingから長期借入金を調達しました。

今回のPPA締結により、Amazonは現在、フィンランド市場において772MWの再生可能エネルギー容量を契約しています。これには、2023年にRenantisと締結し、フィンランド中央部Karstulaにある2つの風力発電所からの59MWのPPAが含まれます。

AWSは現在、フィンランドのクラウドリージョンを運営していませんが、ヘルシンキでローカルゾーンエッジを運営しています。

今年初め、Amazonは5年連続で再生可能エネルギーを購入する世界最大の企業の称号を獲得しました。同社によると、これまでに600以上の風力発電と太陽光発電プロジェクトを支援してきました。

OX2は、スウェーデンのストックホルムに本社を置き、再生可能エネルギーソリューションの開発、建設、管理に注力しています。プライベートエクイティ企業のEQTが所有し、ヨーロッパとオーストラリアの12の市場で事業を展開しています。

2023年、OX2は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州リベリナ地区のプロジェクトから25MWの太陽光発電について、GoogleおよびAirTrunkと長期PPAを締結しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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