Engie、風力発電の予測にGoogle Cloud AIを活用
フランスの多国籍電力会社Engieは、Google Cloudと提携し、人工知能を使用して風力発電のポートフォリオを最適化していくと発表しました。
遡ること2019年、グーグルのDeepMind部門は、AIを使い36時間前に風力発電の出力を予測し、エネルギープロバイダーがより正確にグリッド入力のスケジュールが行えるようにしたことを明らかにしました。
グーグルはこの実験的なソフトウェアを自社のインフラ環境でテストし、2019年にはデータセンターとオフィス全体で700MWの風力発電容量を使用しました。
Engieは、Google Cloud AIバージョンの最初の顧客となり、偶然にもGoogleの施設にも電力を供給しているドイツの風力発電ポートフォリオでこのサービスの試験運用が行われます。試験運用が成功すれば、同社はこれをヨーロッパ全土に拡大していく予定です。
Google Cloudのグローバルエネルギーソリューション担当ディレクターであるLarry Cochrane氏は、ブルームバーグに対し「これは取引推奨ツールとして考えるのが一番である」と語っています。
Cochrane氏はまた、Googleは太陽光発電や蓄電池など他の再生可能エネルギー市場でも同様の予測サービスに取り組んでいる点についても付け加えました。
「Google Cloudでは、風力発電の生成に関するより正確なデータと予測は、電力網にとっては価値があり、消費者に利益を生み出し、風力の化石燃料に対する競争力を高めるだろうと信じている」と彼は述べています。
ちなみに、Engieはそのクラウドコンピューティングのニーズの大部分において、主にAmazon Web Servicesを利用しているようです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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