
Metaがテキサス州とカンザス州でAESと650MWの2件のPPAを締結
Southwest Power Pool全体のMetaデータセンターに電力を供給
Metaは米国の電力会社AESと、テキサス州とカンザス州で650MWの太陽光発電を引き受ける電力購入契約(PPA)を締結しました。
太陽光発電プロジェクトの正確な詳細は明らかにされていませんが、電力はSouthwest Power Pool(SPP)市場に供給され、その後、市場全体でMetaのデータセンターをサポートするために使用されると見られています。
SPPは、米国の地域送電事業者のひとつで、米国中央部の電力網と卸電力市場を管理しています。カンザス州とオクラホマ州の全域、ニューメキシコ州、テキサス州、アーカンソー州、ルイジアナ州、ミズーリ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州、モンタナ州、ミネソタ州、アイオワ州、ワイオミング州、ネブラスカ州の一部を含む14州にまたがっています。
Metaのグローバルエネルギー責任者であるUrvi Parekhは、次のように述べています。「AESと協力して、これら2つの太陽光発電プロジェクトを推進できることを嬉しく思います。これらのソリューションは、100%クリーンで再生可能なエネルギーという我々の目標をサポートし、これらの市場でグリッドに新しい発電を追加します。」
今年に入り、複数の再生可能エネルギー供給契約を締結しています。3月には、テキサス州バストロプ郡にあるWaterloo Solarプロジェクトの出力100%について、RWEとPPAを締結しました。
同社は、複数のPPAの締結に加え、米国市場全体で複数の環境属性購入契約(EAPA)を締結しています。PPAとは異なり、EAPAは電力そのものを購入するのではなく、再生可能エネルギークレジットの形でその環境利益を購入し、電力は直接送電網に供給します。
例えば5月、Sunraycer Renewablesと、ヒル郡にある127MWdc(97.5MWac)のMidpoint Solarプロジェクトと、ナバロ郡にある184MWdc(143MWac)のGaia Solarプロジェクトの「環境属性」に対するEAPAを締結しました。
AEPは、米国最大級の電力会社です。32GW以上の稼働容量と、32.7GWを超える資産のパイプラインを持っています。AESはここ数年、大手ハイパースケーラーと複数のPPAを締結しています。
直近では、3月にAESはミシガン州、ミズーリ州、イリノイ州にまたがるマイクロソフトと、合計475MWの電力に関する3つのPPAを締結しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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