Google、アリゾナ州で風力、太陽光、蓄電池を含む480MWのPPAを締結

3つのデータセンターからオフテイク契約

Googleは、アリゾナ州メサにある事業所への電力供給について、新たな再生可能エネルギー契約を締結しました。

「本日、我々は Salt River Project(SRP)とエネルギー供給契約を締結し、アリゾナ州における430MW以上のカーボンフリー・エネルギー容量をサポートすることを発表します。」

「我々の現在の予測によると、アリゾナ州における我々の事業はこの契約により、2026年までに1時間当たり少なくとも80%のカーボンフリーエネルギー(CFE)を達成することが可能になるでしょう。」

新しい契約には、 風力発電、太陽光発電、蓄電池を組み合わせた電力供給が行われる予定で、 NextEra Energy Resources がアリゾナ州のSRP送電網で運営する3つの施設 (ソノラン太陽光発電施設 、ストーリー発電施設 、バビットランチ発電施設)からの供給となります。

Googleは昨年メサ・データセンターの着工を開始し、稼働は2025年を予定しています。

GoogleのAmanda Peterson Corio グローバルデータセンターエネルギー長は、「Googleは、 現在建設中であるアリゾナ州初のデータセンターを含め、2030年までにすべての自社事業所を常時クリーンな電力で稼働させることを目指しています。 」と述べ、 「Salt RiverとNextEraとの協力は、アリゾナ州における脱炭素化および、私たち自身のカーボンフリーへの道も加速することでしょう。 」と期待感を示しました。

Salt Riverの発表によると、ソノラン太陽光発電施設は現在稼働中です。バックアイの南に位置する260MWのこの施設は、1GW時(GWh)のバッテリー蓄電システムを充電する能力を持ち、アリゾナ州最大の稼働中のバッテリー蓄電システムと言われています。

データセンターによって必要とされなかったエネルギーは、SRPの他の顧客のニーズを満たすために使用される見込みです。

SRPの最高企画・戦略・持続可能性責任者である Bobby Olsen も以下のように反応しています。「SRPとアリゾナ・バレーにとって、Googleのような持続可能性を重視する企業を迎えられることは幸運です。カーボンフリーの電力資源への移行が加速するでしょう。」

ストリー発電施設 は、アリゾナ州クーリッジにある88MWの太陽光発電と蓄電池システムです。また、バビット・ランチ発電施設は、フラッグスタッフの北、ココニーノ郡にあるバビット・ランチの敷地内にある161MWの風力発電プロジェクトです。

NextEra Energy Resourcesの再生可能エネルギー・ストレージ開発担当副社長であるAnthony Pedroniによると、これらの再生可能エネルギー施設は、低コストの自家発電を行い、プロジェクトの期間中、マリコパ郡とピナル郡に数百万ドルの追加収入をもたらすことが予測されています。

2024年、Googleはオランダ、ベルギー、イタリア、ポーランドで電力購入契約(PPA)を締結しました。

Salt RiverはMetaとエネルギー契約を結んでおり、NextEraは現在CyrusOne Element Critical、Cyxtera (Evoqueと統合以来)、そしてMetaと契約を結んでいます。

Googleが2019年から計画しているメサの施設は、エリオット道路とソサマン道路の北西角にある187エーカーの農地に建設され、完工すれば750,000平方フィート(70,000平方メートル)になります。最初の28万8,530平方フィート(2万6,805平方メートル)の段階は2025年7月に稼動予定で、2030年までに3つの段階にわたって全面的に建設されると伝えられています。


この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。