Microsoftがアイルランドで30MWの風力発電PPAに調印

Microsoftが、アイルランドの風力発電所からエネルギーを調達するための電力購入契約(PPA)を締結しました。

SSE RenewablesとFuturEnergy Irelandが今週行った発表によると、Microsoftは、ドニゴール州レタケニー近郊に新設されたレナリア風力発電所からの出力を長期的に購入するそうです。

Microsoftのクラウドオペレーション・イノベーション担当EMEA地域副責任者であるEoin Dohertyは、次のように述べています。「Microsoftは、データセンター業界におけるエネルギーグリッドの脱炭素化に貢献することを約束します。」

「レナリア風力発電所が商業運転を開始したことで、我々は100%再生可能エネルギー供給を達成に向けた重要な一歩を新たに踏み出します。これは、アイルランドのエネルギーグリッドにクリーンエネルギー容量を追加する幅広い取り組みの支援に向けた一歩でもあります。」

レナリア風力発電所は、30MWの陸上風力発電所で、Vestas製V117-4.3MWタービン7基で構成されています。このプロジェクトには4,000万ユーロ(4,300万ドル)が投じられ、2023年12月に商業運転が開始されました。エネルギー会社ESBとアイルランド国営林業公社Coillteの合弁事業であるFuturEnergy Irelandが手掛けた最初のプロジェクトでもあります。

SSE Renewablesの法人PPA担当責任者であるStuart Donnellyは、次のように述べています。「アイルランドで初めて陸上風力発電の長期法人PPAを獲得できたことは、我々、そして開発パートナーであるFuturEnergy Irelandにとって満足のいくマイルストーンです。」

「Microsoftの気候変動と再生可能エネルギーの目標を支援しつつ、アイルランドのエネルギー目標と供給安定性に有意義な貢献ができることを嬉しく思います。」

SSEによると、今回の発表は、Microsoftが2022年11月に発表したアイルランドにおける900MWのPPAに追加されるものだとのことです。この900MWの容量のうち、216MW以上の陸上風力・太陽光発電プロジェクトが商業運転を開始しており、さらに250MWが今年中に商業運転を開始する予定です。

また、Microsoftは今週、今後6年間に欧州と米国で多数の風力・太陽光発電プロジェクトに100億ドルを融資する、10GWの再生可能エネルギー契約に調印しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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