グーグル、SBエナジーと942MWの太陽光発電PPAを締結

グーグルは、テキサス州における太陽光発電の調達のため、ソフトバンクグループ傘下のSBエナジー・グローバル(以下SBエナジー)と942MWの電力購入契約(PPA)を締結しました。

SBエナジーは今週、現在同社が開発中の4つの太陽光発電プロジェクトで生産される再生可能エネルギーのおよそ75%をグーグルが購入することを発表しました。

テキサス州での合計1.2GWのOrion I、II、IIIおよびEiffel太陽光発電プロジェクトは、2024年半ばまでに運用が開始される予定です。

このPPAは、テキサス州ミッドロシアンにある同社のデータセンターとダラスのクラウドリージョンのエネルギー需要をサポートし、2030年までに毎日毎時カーボンフリーエネルギーでの運用を実現するというグーグルのコミットメントを支援します。

SBエナジーの共同CEOであるRich Hossfeld氏は、次のように述べています。「SBエナジーがグーグルと手を組み、グーグルのテキサスデータセンターの消費量に見合ったクリーンエネルギーを提供できることを嬉しく思う。私たちは、革新的なインフラと技術を通じて重要な気候目標を達成しようとするグーグルのたゆまぬ努力を共有し、地元で信頼性が高く、負荷に見合った再生可能エネルギーを提供することを目指し、そしてグーグルとの関係の拡大を楽しみにしている」

「Eiffel」は、ラマー郡で開発中の314MWのプロジェクトです。Orion I、II、IIIはすべてミラム郡にあり、完成時にはそれぞれ258MW、302MW、315MWが供給される予定です。

グーグルは現在、同社のエネルギーの100%を再生可能エネルギー契約とオフセットで購入していますが、2030年までにすべてのデータセンターに24時間365日カーボンフリーのエネルギーを供給することを計画しています。

今回の契約は、グーグルにとって、テキサス州におけるこれまでで最大のクリーンエネルギー複合取引となります。

グーグルのエネルギー担当リーダーであるSana Ouji氏は、次のように述べています。「10年以内に、すべてのグーグルデータセンターが、毎日毎時クリーン電力で稼働することを目指している。この目標を達成するためには、二酸化炭素を排出しないエネルギー・ポートフォリオを拡大し続ける必要がある。SBエナジーと提携し、4つの太陽光発電プロジェクトを稼働させることで、この地域における再生可能エネルギープロジェクトのポートフォリオを有意義に拡大し、そしてテキサス州にクリーンエネルギーの雇用をさらにもたらすことができることを嬉しく思っている」

SBエナジーは現在、1.7GWの太陽光発電容量を所有・運営しており、来年初頭までにさらに1.3GWの建設に着手する予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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