マイクロソフトがEbb Carbonと海洋CO2除去契約を締結

1,333トンのCO2を除去するという当初のコミットメントを含む

マイクロソフトが、Ebb Carbonと海洋CO2除去契約を結びました。

この契約は、ハイテク企業としては最大規模であり、今後10年間で35万トンのCO2を除去する予定です。

この契約には、1,333トンのCO2を除去する最初の約束が含まれており、残りのCO2を除去するオプションもあります。

Ebb CarbonはIsometricと提携し、同社のMRVプロトコルを利用して、同社の海洋アルカリ性強化(OAE)技術によって除去されたCO2量を測定、報告、検証します。

OAEは、アルカリ性物質を海水に添加することで海洋の自然な炭素吸収を促進する炭素除去アプローチです。

Ebb Carbonは、Tesla、SolarCity、Google Xの元幹部たちによって2020年に設立されました。2023年4月、同社は技術の開発と展開のためにSeries A資金調達ラウンドで2000万ドルを調達しており、これは海洋ベースの二酸化炭素除去技術への投資としてはこれまでで最大でした。

2,000万ドルのSeries Aは、Prelude VenturesとEvok Innovationsが主導し、2つのラウンドに分けて調達されました。

2回目のクローズは3月末に評価額を引き上げて完了しました。今回の資金調達額は、前回のシード資金調達ラウンドの300万ドルに加え、総額2300万ドルとなりました。Ebbへの他の投資家には、Congruent、Grantham、Inciteが含まれます。

マイクロソフトはここ数か月の間に、炭素除去に関する契約をいくつか結んでいおり、これらの契約には、Lithos Carbon、Arbor、Torotoとの契約が含まれます。

マイクロソフトは、2030年までにカーボンネガティブになることを目標としています。その目標を達成するため、事業運営に必要な電力を供給するための再生可能エネルギー契約を一斉に締結するとともに、過去の排出量を相殺できる炭素回収・除去プロジェクトに投資しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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