原子炉が2030年までにハイパースケールデータセンターにグリーンベースロードを提供可能に

ロールス・ロイス社は2030年にも小型原子炉で大規模データセンターを駆動するために、ハイパースケールテクノロジー企業と協議しています。

同社が率いるコンソーシアムは、クラウド事業者向けに小型原子炉を立ち上げる計画をしており、小型モジュール式原子炉(Small modular reactor: SMR)と呼ばれるフラットパック式の原子炉を設計・製造するプロジェクトの陣頭指揮を執っています。

SMRは持続可能なゼロカーボンの電力供給を目的としたものです。ロールス・ロイスは現在、ハイパースケールクラウド事業者と、大規模なデータセンターのアプリケーションに小型原子炉を使用する可能性について、送電網に接続している場合と独立している場合とで協議しています。

またこのSMRは英国政府からの資金援助を受けて開発されています。コンソーシアムは、2020年に2億1,500万ポンドの資金提供を発表しており、2021年以降は英国リサーチ・イノベーション(UKRI)の一環として低コスト原子力(LCN)プログラムを通じて提供されます。LCNプログラムは、英国を原子力コジェネレーションの世界的リーダーとすることを目的としています。SMRは、信頼性の高いベースロードのグリーン電力源となり、データセンターなどのエネルギー集約型産業が技術ギャップを埋め、ゼロカーボンへの移行に役立ちます。

Digital Infra Network (Dan Scarbrough 記者)より抄訳・転載

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