Kao Data、ハーローキャンパスを拡張し、2つ目の10MWデータセンターを開設

エンタープライズクラウドHPC、AI向けの高性能データセンターを開発・運営するKao Dataは、ハーロウ・データセンター・キャンパスを拡張し、英国イノベーション・コリドーのインフラを支える2番目の10MW施設の建設を開始したことを発表しました。

Infratil Limitedからの投資と、先月のスラウデータセンターの開設に続き、KLON-02と名付けられたこの新しい施設は、同社の高性能インフラ、エネルギー効率、持続可能性を基盤として、二酸化炭素排出量の削減とライフサイクルにわたる低い総所有コスト(TCO)を顧客に提供する予定です。

KLON-02は最大10MWの容量を提供し、3,400平方メートルの技術スペースと4つのテクノロジースイートを通じて、約1,800ラックのIT機器にエネルギー効率の高い住宅を提供する予定です。この施設が完全に稼働すると、NVIDIA DGX-Ready データセンターの認定と OCP-Ready を受け、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、人工知能(AI)、エンタープライズコンピューティングのユーザーは、ハイパースケールにヒントを得た設計の中で、あらかじめ配置した OCP 対応ラック、または特注高密度アーキテクチャを展開することによって迅速かつ効率的に拡張することができるようになります。

KLON-01と同様に、新しいキャリアニュートラルデータセンターは、BT Openreach、euNetworks、Jisc/Janet、London Internet Exchange(LINX)、LUMEN、Vorbossなどの主要複数ネットワークによる弾力的で低遅延な接続性を利用できるのが特長です。さらに、Kao DataとMegaportの継続的なパートナーシップにより、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure、Alibaba Cloudなど、すべての主要なTier IおよびTier IIクラウドサービスプロバイダーに高性能な接続を提供することが可能になります。

KLON-02の設計・構築の中心となるのは、最高の持続可能性です。新しいアーキテクチャがBREEAMの「Excellent」認証を受け、テクノロジースイートと関連冷却インフラの両方がハイパースケールの設計原則に従って構成され、顧客の基幹ワークロードがSLAに基づくPUE 1.2未満で確実に提供されることが保証されていることに加え、持続可能性も重視される予定です。また100%再生可能エネルギーと100%持続可能な植物油(HVO)をバックアップ発電機に使用することで、これらを補完していきます。

Kao Data のCEOであるLee Myallは、「ハーロウキャンパスの拡張は、 Kao Dataが英国およびヨーロッパで提供するハイパフォーマンスデータセンターを拡大し続けるための、戦略的なマイルストーンとなります」と述べています。「スラウの16MWデータセンターに続き、ハーロウに2つ目の10MW施設を開設したことで、Kao Data はロンドンの西と東に産業規模の高度なコロケーション能力を提供することができます。

「KLON-02は、KLON-01の受賞歴のある設計と建設原理に基づいて構築され、お客様のコロケーション環境にさらなる効率性を提供します」と、Kao Data のCOO、Paul Finchは述べています。「ハーローの2番目の施設は、持続可能でエネルギー効率に優れたデータセンターの水準を再び引き上げると確信しています。」

Digital Infra Network ( Michael Nelson 記者)より抄訳・転載

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