Octopus Energyが廃熱データセンター事業Deep Greenに2億ポンドを投資

イギリスの再生可能エネルギー企業のOctopus Energy(オクトパスエナジー)社は、データセンター事業を展開するDeep Green社に2億ポンド(2億5500万ドル)を投資しました。

英国を拠点とするDeep Green社は、廃熱を必要とする場所の近くに小規模データセンターを設置することを専門としています。

同社は昨年、デヴォンのプールを温めるために液浸冷却のデータセンターを導入しました。

「エネルギー危機に真正面から取り組むには、通常とは異なる問題に対する革新的なソリューションが必要です」と、Octopus Energy GenerationのCEOであるZoisa North-Bond氏は述べています。

「Deep Greenは、データセンターからの余剰熱を利用して英国中の地域社会のエネルギー料金を削減することで、1つのソリューションで2つの問題を解決します。私たちは、よりクリーンで安価なエネルギーの未来に向け、これを迅速に展開し、さらに多くの人々にプラスの影響を与えていきたいと考えています」

今回の投資は、Octopusの専属ファンドであるOctopus Energy Transition Fund (OETF)と、同社が運用するSky (ORI SCSp)ファンドを通じて行なわれました。

同社の広報担当者はDCDに対し、現段階ではOctopusはDeep Greenデジタルボイラーの設置には当初関与しないと答えていました。同社は最近、Shell Energy Retail UKを買収した際に手に入れたファイバー事業を売却したばかりです。

Deep Greenの創業者でCEOのMark Bjornsgaard氏は、「Octopusが我々の次の成長段階をサポートしてくれることに感激している」と述べています。

「データセンターを社会基盤の中に配置することで、データセンターから発生する廃熱を地域社会に利益をもたらす貴重な資源に変えることができます」

LinkedInでは、同氏は、この契約により、同社は “プールや地域暖房システム内に何百ものエッジデータセンターを建設できるようになるだろう “と付け加えています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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