Orangeがフランスで太陽光発電PPAを締結
Landesのソーラー&バッテリー会社から引き取りへ
フランスの通信会社Orangeは、フランスで太陽光発電を調達するための電力購入契約(PPA)を締結しました。
Orange Franceと、フランスのソーラー&ストレージ開発企業ZE Energyは今週、ランドに建設中の新しいハイブリッド太陽光発電所から、 15年間の契約で、 年間90GWhを引き取ることを発表しました。
ヴェールの市有地60ヘクタールに、建設されるソーラー&ストレージパークは、2023年6月に着工しました。2025年初頭には、Enedisの配電網に接続され、Orangeのネットワークに電力を供給する予定です。
この設備は、77MWpの太陽光発電所と、14.8MW/33.5MWhの容量を持つリチウムイオン蓄電池システムを、組み合わせたものです。
Orangeの副社長でOrange FranceのCEOであるJean-François Fallacher は、次のように述べています。「Orange Franceは、二酸化炭素排出量を削減するため、再生可能エネルギー供給戦略を継続しています。この種のPPAは、競争力のある再生可能エネルギーを、保証するとともにバッテリーのおかげで、余剰時に蓄電し損失を回避することができます。フランスの若い企業であり、再生可能エネルギーの独立生産者であり、新しいハイブリッド生産モデルの開発におけるパイオニアであるZE Energyと、この契約を締結できたことを誇りに思います。」
2019年に設立されたZE Energyは現在、フランス各地で合計26MWの太陽光発電容量と、25.75MWの蓄電容量を持つ4つのプロジェクトを稼働させています。
ZE EnergyのMathieu Lassagne社長は、「Orange FranceとのCPPA締結を、大変嬉しく思います。長期にわたり安定した競争力のある価格で、グリーン電力を約束するこの未来の形態は、エネルギー消費の面でより好循環的な経済への道を開くものです。同社のハイブリッド発電所は太陽エネルギーのフレキシブルな生産を目的としており、ショートサーキットで販売します」と述べました。
Orangeは、2040年までにネットゼロカーボンを目指しています。同通信事業者はこれまでに、フランスでTotalおよびEngieと合計130MW以上の太陽光発電PPAを2件、ポーランドで3件、ルーマニアでEneryおよびEngieと2件のPPAを締結しています。
同社はネットワークサイトや、データセンターにもソーラーパネルを設置しています。同社は、ポーランドのロチュとワルシャワの2つのデータセンターと、フランスのベルセネ・アン・オテのテレポートに、ソーラーパネルを設置しています。
ルーマニアでは、300か所のネットワークサイトと、4か所の通信相互接続センターと、データセンターにパネルを設置しています。2023年8月現在、コンスタンツァ、ブラショヴ、ティミショアラにある3つの相互接続センターと、133のネットワークサイトに、650枚のソーラーパネルが設置されています。アフリカではOrangeは、コートジボワールのヤムスクロと、グランバッサムにあるデータセンターと、ブルキナファソのワガドゥグーにあるデータセンターで、太陽光発電を利用しています。
2022年Orangeは、森林再生と生態系回復プロジェクトに資金を提供するため、5,000万ユーロ(5,630万ドル)の、カーボンファンドを立ち上げました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。
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