Digital Realty、50MW規模のシンガポールDCの準備完了
Digital Realtyは昨日(2020/4/8)、シンガポールでの3番目のデータセンターが正式に「電源を投入」したと発表しました。 これは、グリッドからの必要電力を確保し、最終的な負荷試験と認定を進めていることを意味します。
島の北東側のLoyang Driveに位置するこの施設は、50 MWの電力容量を提供し、シンガポールでの同社の存在感を大幅に高めます。
目と鼻の先
5階建てのDigital Loyang II(SIN12)は、総面積が34,000平方メートル(370,000平方フィート)で、2016年に既存のペーパーストアから再開発されたDigital Loyang(SIN11)の向かい側にあります。以前のレポートでも伝えた通り、2つのデータセンターはわずか350メートルしか離れていないため、施設間を多様な超多芯光ファイバでリンクするのは簡単です。
水の使用量と環境への影響を抑えた非常に高エネルギー効率運用の設計が施されたSIN12は、BCA (Building and Construction Authority) のGreen Markビルアセスメントシステムでプラチナ認証を取得しました。
Digital Realtyによると、既に少なくとも3社の顧客からSIN12の契約を受けていると言います。具体的には、SIN12は、「シンガポールの大手多国籍金融サービス企業」、「デジタルバンキング、フィンテック(※)、サステナビリティにおけるグローバル・リーディング企業」、及び「リーディング・グローバルクラウドプロバイダー」に対し、施設の一部がリースされるようです。
※ FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。
【引用元】 FinTech(フィンテック)とは何ですか? – 日本銀行ウェブサイト
「シンガポールでの3番目のデータセンターの立ち上げは、同国のデジタル経済と急成長しているフィンテック産業をサポートし、そして重要産業が機能し続けるのを支援するといった我々の長期的な取り組みを表している。」SIN12をシンガポールで最もエネルギー効率の高いデータセンターの1つであると言うDigital RealtyのCEO Bill Stein氏はこのように述べています。
新施設は、外気が内部と外部の気流を混合させることなく室内環境を冷却する 間接蒸発冷却 式空調を導入すると見られています。これにより、外部汚染物質が室内の空気を汚染にさらす可能性を排除しながら、冷却に必要なエネルギーは削減されます。
Digital Realty APACのマネージングディレクターMark Smith氏は、次のように語っています。「シンガポールは重要なデータセンター市場であり、最先端技術の開発や導入におけるグローバルリーダーでもある。この新たな施設で、我々顧客の次の成長フェーズに向けた推進を支援していく。」
Data Center Dynamics
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