TELEHOUSE、ロンドンのTELEHOUSE South施設を拡張

2フロア、5MWを追加

TELEHOUSEが英国ロンドンにあるTELEHOUSE South施設を拡張します。

KDDI傘下の同社は今週、2024年6月までに2フロアのコロケーション・スペース完成を含む主要工事の第1フェーズの請負業者として、Skanska社を指名したと発表しました。

2022年春に正式オープンしたこの施設には、今回新しい機械・電気・公衆衛生(Mechanical, Electrical, and Public Health : MEPH)インフラが導入され、コロケーションスペースの3フロア全体で容量が7.7MWに増加することになります。

同社によると、今回の改修では、既存のプラントエリアの再設計と、ビル全体の冗長プラントや設備をすべて撤去しリサイクルすることも行うとしています。また、建物の断熱性とセキュリティを向上させる目的で、新しい外壁被覆材も採用されます。

その他にも、新しい車両管理システム、境界フェンス、CCTVのアップグレードと分析、新しいセキュリティゲートハウスとサイクル倉庫、新しい会議室と休憩スペースなどが更新されます。

TELEHOUSE Southは2022年3月、ロンドン東部のドックランズでローンチされました。この10階建ての施設は2021年にトムソン・ロイターから取得され、取得後12ヶ月足らずでプロジェクトの第一フェーズが完了しました。なお、すべての開発を終えれば、2億8000万ポンド(3億4240万ドル)を投資することになるとTELEHOUSEは述べています。

立ち上げ当初は、2つのデータホールと1,700平方メートル(18,300平方フィート)にわたって、最大668ラックと2MWの電力を提供し、2023年末には追加のデータホールの2.7MWへの拡張を予定していると話していました。

完成時には、31,000平方メートル(333,700平方フィート)が、6フロアにわたる12,000平方メートル(129,000平方フィート)のコロケーションスペースまで拡張され、総電力容量は18MWとなる予定です。

TELEHOUSEは昨年のローンチ時に、顧客の需要が高まる中、市場投入のスピードと、既存の設備を維持することによる持続可能性の観点から、新しい建屋を建設するよりも改修することを選択したと述べていました。1989年にトムソン・ロイター・ロンドン・ドックランズ・テクニカルセンターとして建設されたこのデータセンターは、2019年半ばに売却が決まりました。

TELEHOUSE Europeのマネージング・ディレクターである高室貴代氏は、次のように述べています。「当社の象徴的なドックランズ・キャンパスの中心に位置するTELEHOUSE Southは、当社にとってもお客様にとっても極めて重要な接続拠点としての地位を急速に確立しました。この最新鋭のデータセンターの建設と開発は、TELEHOUSEが今日データセンターのお客様に提供できる高い水準のセキュリティ、持続可能性、卓越した運用を実証するものです」

Skansaのマネージング・ディレクター、Dan Williams氏は次のように付け加えています。「今回、フィットアウトと関連工事を請負うことができ、大変嬉しく思っています。私たちは、さまざまなデータセンターを成功裏に納入してきた実績があり、このプロジェクトは私たちの核となる専門知識に合致するものです」

1989年に日本の通信会社KDDIのデータセンター部門として設立されたTELEHOUSEのLondon North施設は、ヨーロッパで最初に建設されたキャリアニュートラル・データセンターであり、同社は現在、ロンドンの他の4施設を含め、世界の主要都市に45以上のコロケーション施設を所有しています。

TELEHOUSE Southの冷却設計では、冷却プロセスではなく、外部の環境温度を利用して熱を放出する、水温を高めたウォーターレス・フリークーリングチラーを採用しています。これにより、TELEHOUSE Southは年間を通してフリークーリングの利用が可能となっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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