グッドマン、シドニーのTVスタジオ跡地を80MWのデータセンターに再開発へ

不動産会社のGoodman(以下、グッドマン)が、オーストラリアのシドニーで新しいデータセンターの開発を計画していることが明らかになりました。

The Urban Developer紙によると、グッドマンはシドニーのノースショアにあるABCテレビスタジオ跡地を14億ドルを投じてデータセンターに再開発する計画だと伝えています。

この不動産会社は、New South Wales Department of Planning and Environment(ニューサウスウェールズ州計画環境局)向けに、7階建て、80MW規模の施設に関する環境影響評価書の準備を進めていると報じられています。

この声明は、ニューサウスウェールズ州政府が先週、グッドマンに業界特有のSecretary’s Environmental Assessment Requirements(SEARs:環境影響評価)を発行した後に発表されました。

Australian Broadcasting Corporation (ABC:オーストラリア放送協会)は、2022年にArtarmonのLanceley Place 2-8とCampbell Street 14の敷地を9,050万豪ドル(5,899米ドル)でグッドマンに売却しました。ABCとのリースバック契約は12ヶ月ほど前に終了したと伝えられています。

2023年の売却発表時には、100件以上の問い合わせがあり、21件のオファーがあったとKnight Frankは述べています。物件は2022年1月に引き渡され、12ヶ月後の2023年1月に決済されました。

1956年に開設され、Studio 26として知られたこのプロダクションサイトは、複数の建物にわたり42,000平方メートル(452,085平方フィート)を超える敷地を有し、約60年間使用されていました。また、そこはABCのメイン放送塔があった場所でもあります。

ABCは2003年頃に本社をウルティモに移転しましたが、ABCが1.4ヘクタールの敷地の売却を検討しているという報道が2021年に流れました。当時、Knight Frankは、これはデータセンター事業者にとっては魅力的だろうと示唆していました。

「我々は、その規模と、堅固な市場に立地していることから、この用地を購入した」と、グッドマン・グループのJason LittleオーストラリアCEOは売却後にコメントしていました。「これは、参入障壁が高く、供給が限られ、需要が旺盛な市場で資産を所有するという当社の戦略に合致しています」

グッドマンは、既存の建物を取り壊し、新設のデータセンターを建設する予定です。

グッドマンの計画責任者Guy Smith氏は、ニューサウスウェールズ州の産業評価局長に提出した文書の中で、「サイト上の既存の施設は、ABCの以前のスタジオ運営に特化したものであり、市場の要求にはそぐわない」と述べています。

「このサイトは、データセンター事業者や ハイパースケーラーの旺盛な需要に対応するための強力な戦略的メリットを提供するものであり、すぐ周辺のインフラを活用し、クラウドデータストレージ、企業用途、AI(人工知能)の需要を満たすキャパシティを確保できる場所である」とSmith氏は述べています。

グッドマンは、オーストラリア、ニュージーランド、アジア、ヨーロッパ、イギリス、アメリカ大陸で事業を展開する総合不動産グループです。過去15年間で、グッドマンは600MWのパワードサイトおよびパワードシェル・プロジェクトを納入してきました。

グッドマンのCEOによると、2023年11月現在、同社は3.7GWの電力を確保または潜在的に保有しているといいます。

2023年4月、同社はドイツのフランクフルトで100MWのパワードシェル計画を発表しました。最近では、日本でのデータセンター拠点を拡大する計画や、香港での新施設の着工を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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