Intel、半導体プラントに200億ドルを投資、ファウンドリ事業への参入へ
Intelの新CEOのPat Gelsinger氏は、彼の最初の公式声明で、弱体化したチップメーカーを再建するためのアグレッシブな計画について説明しました。
彼の前任者の下、同社のファウンドリ(半導体製造工場)は衰退し、主要な製品マイルストーンが繰り返し見送られ、そしてTSMCの工場の利用を検討していました。
現在、Intelはアリゾナ州の2つの新工場建設に約200億ドルを投資すると発表し、7nmプロセスを軌道に戻し、そして工場を他の企業に開放していくとしています。
インテルがファウンドリ・サービスをアウトソースへ
同社は引き続きサードパーティのファウンドリを活用し、他社工場の利用を更に拡大していく予定です。Gelsinger氏は、2023年以降に、以前は自社内でしか開発されていなかったクライアントおよびデータセンター市場向けのIntelの中核製品の生産体制が整うと述べています。
Intelは、他社のファウンドリに依存すると同時に、半導体業界のベテランであるRandhir Thakur博士が率いる新しい独立事業部門、Intel Foundry Servicesを立ち上げます。ArmやRISC-Vチップの開発に加えて、ファウンドリではx86コアテクノロジーのライセンス供与を行います。これはつまり、IntelおよびAMD以外の企業がx86チップを製造できる可能性を意味します。
今週初め、Googleは元IntelのUri Frank氏を雇用し、システムオンチップ(SoC)の開発に移行すると発表しました。Intelのx86ライセンスモデルの詳細はまだ公開されていませんが、Googleのような企業がIntel Foundry Servicesに独自のx86チップの製造を委託することができることを意味するかもしれません。
ちょうど6年前、インテルのCEOであるBrian Krzanich氏は、限定した顧客グループに対し、非常に限定的に、また事前承認したケースにおいてSoC設計の構築を許可しました。今回発表された新しいファウンドリビジネスは、よりオープンなものになると期待されています。
同社はまた、長年の競合であるIBMと提携して、次世代のロジックおよびパッケージング技術を研究します。
短期的には、プロセスフローを再設計して簡素化したことで、「7nm開発は順調に進んでいる」と同社は主張しています。そして、今年の第2四半期に同社初の7nmクライアントCPU(コードネーム「MeteorLake」)の設計を開始する予定です。
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