ArmのIPO、最大520億ドルの評価へ

ソフトバンクは上場により最大49億ドルの資金調達を計画

Armは、新規株式公開(IPO)の価格を1株47ドルから51ドルに設定する計画を立てており、上場によりオーナーであるソフトバンクに最大49億ドルの資金をもたらす可能性が出てきました。

IPOにより、同社の株価は最大520億ドル(約7.7兆円)となり、これはソフトバンクが2016年に同社に対し支払った320億ドルを上回るが、以前同社が上場を示唆していた640億ドルよりは下回ることになります。なお、ソフトバンクはIPO後も引き続き同社の90.6%の株式を保有する意向です。

ファンドマネージャーやアナリストが、収益が横ばいであること、直近四半期で利益が50%減少したこと、データセンターやAI市場で同社がどれだけ大きなプレーヤーになれるか明確でないことを指摘したため、評価額は引き下げられました。

しかし、Apple、Google、Nvidia、Samsung、Intel、TSMC、AMD、MediaTek、Cadence、Synopsysなどの主要投資家は、IPO価格で最大7億3500万ドル相当の株式を購入する予定としています。

Armは自らのプロセッサを販売するのではなく、命令セット・アーキテクチャ(ISA)のライセンスを他社に供与しています。これにより、このチップ設計は世界で最も広く使われているISAとなり、同社は昨年末時点で2500億個のチップを販売したと主張しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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