AramcoとGCTがサウジアラビアで5Gチップ開発契約に調印

パートナーシップはAIも推進

サウジアラビアの石油会社Aramcoが、GCT Semiconductor Holdingと5Gチップセットの開発に関する覚書を交わしました。

この戦略的パートナーシップは、LTE、5G、NTN周波数帯に合わせたチップセットおよびモジュールの設計・共同開発を行い、サウジアラビアにおける無線エンドユーザー機器とIoT製造の現地化を支援することを目的としています。

このパートナーシップはAI主導の機能を推進することも約束していると、GCTは声明を出しています。

カリフォルニアに拠点を置くGCTは、先進的な5Gおよび4G LTE半導体ソリューションの設計と供給を専門としています。

GCTのJohn Schlaefer最高経営責任者(CEO)は、次のように述べました。「Aramcoと協力し、当社の先進的な4G・5G機能を活用することにより、サウジアラビアとさらに広範な地域における現地のエコシステムの開発を支援し、重要なアプリケーションに信頼性の高い高速通信を提供することを心待ちにしています。」

Aramcoのデジタル・テクノロジー子会社であるAramco Digitalは1月、Intelと協力し、サウジアラビア初のOpen RAN(無線アクセス・ネットワーク)開発センターを建設する計画を発表しました。

これは、より俊敏な通信ネットワークの構築を目指す同国の計画の一環であり、技術進歩と経済の多様化に重点を置くサウジアラビアの『ビジョン2030』の一部でもあります。

両社によると、Open RAN開発センターはイノベーション・ハブを提供することのみならず、地元の労働力を開発し、国に経済的な影響を与えることに貢献するとのことです。このセンターで働く従業員には、Open RANとエッジコンピューティング技術のトレーニングも行われる予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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