MarvellによるInphiの100億ドル規模の買収が完了

Marvell Technologyが、100億ドルでのInphi Corporationの買収を完了したと発表しました。

Marvell はメタルケーブル(※UTPケーブルなど)によりデータ転送を行うチップを提供していますが、Inphiは光ファイバケーブルでデータ転送を行うチップを製造しており、ハイパースケール顧客に絶大な人気を誇っています。

この取引の一環として、InphiのCEO兼社長であるFord Tamer博士は、Marvellの取締役会に参加します。

Marvell のマット・マーフィー社長兼CEOは、次のように述べています。「InphiのチームをMarvell に迎えることができ、お客様、従業員、株主のために、この統合により多大な価値創造の可能性を実現できることを楽しみにしている。我々は共に、5G、クラウド、オートモーティブといった主要な成長市場におけるMarvell のリーダーシップを拡大するポートフォリオ、能力、規模を持つことになる」

「また、当社が米国企業として組織されたことも喜ばしく、米国のデータ経済に不可欠な半導体技術の革新を引き続き推進していきたいと思う」

Inphiは、成長する5G関連事業を持っていましたが、今後は、2018年のCaviumの買収により既に強化されているMarvellの既存の製品群に統合されます。

統合後の事業の評価額は約400億ドルとなり、Marvellの株主が約83%、Inphiの株主が約17%を所有します。

尚、今回の買収のために、MarvellはJPMorgan Chase & Co.から40億ドルの負債を積みました。

マーフィー氏は次のように述べています。「Inphiの技術は、クラウドデータセンター・ネットワークの中核をなしており、独自のシリコンフォトニクス技術とDSP技術を活用した400Gデータセンター・インターコネクト光モジュールなどの革新的な新製品をてこに、そのリーダーシップを拡大し続けている」

Data Center Dynamics

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