インテルのデータセンター部門の売上高が20%減少

インテルは、ウォール街の業績予想を上回る、今期の年間予想売上を上方修正した発表を行いましたが、株価は下落しました。

その下落の鍵となったのは、同社のデータセンター部門の売り上げ高が55億6,000万ドルと、前年同期比で20%以上も減少したことです。

インテルの新CEOであるパット・ゲルシンガー氏は、昨年のパンデミックによるクラウドの大幅な成長が、クラウド売上の29%減少を招き、それが今四半期サーバ台数の増加を減速させた原因としています。

ゲルシンガー氏は、決算説明会で次のように述べています。「昨年は非常に素晴らしい年だった。しかし今、顧客はその消化をほぼ終え、クラウドの次の構築フェーズに入ろうとする兆候が見え始めている」

また、CFOのジョージ・デイビス氏は、このように述べています。「データセンターでは、収益についてはは第1四半期が底であり、クラウドの消化の影響が収まり始め、そして企業や政府機関の勢いが続く中で、第2四半期には増加していくだろうと考えている」

同社はまた、10nmの生産の立ち上げコストも収益に影響を与えたとし、今後は7nmの立ち上げコストも収益に影響を与えるだろうと考えています。

ゲルシンガー氏は、クラウドプロバイダーが独自のチップを設計し始めたためにインテルへの発注数が減少しているというアナリストの指摘に対して反論しています。

「一部の事業者が独自の設計を模索していることに関して、我々が話したいくつかの要素が見られる。それを踏まえて言う、私たちはそれに非常に近づいている。これらは、これまでのボリューム的にはかなり控えめなものだ」

インテル独自のサードパーティ・ファウンドリ(製造工場)事業の立ち上げにより、ゲルシンガー氏は将来的にはこれらのチップの製造をしていきたいと考えています。「これらのお客は、ワオ、これで、クラウド環境で新しくアーキテクチャ・ポイントの構築をしなくても、共同イノベーションができるようになる、と言っている」

新CEOは、そのファウンドリ事業によって、クラウド事業者がx86コアをベースにしたチップを設計できるようになるだろうと述べています。

「そして、当社の顧客がこのようにx86を活用できるようになることは、人々がArmとx86を比較して考える際の重要な変化になると信じている」

「全般として、この方法でx86を利用できるようにすることは強力なものであると考えている。x86用に最適化されたコードは1兆行にものぼる」

AWSやMicrosoftといったクラウド事業者が独自のArmチップを開発し、世界最速のスーパーコンピュータがArm上で動作し、Nvidiaが独自のArmサーバチップのリリースに向けて準備を進めている中で、ゲルシンガー氏はこのような発言をしました。

x86分野においても、インテルはいくつもの困難を抱えています。競合のAMDは、より強力なプロセッサで着実にサーバ市場のシェアを獲得しています。AMDはTSMCを使いチップを製造していることで、7nmプロセスノードラインを使用することができます。一方、インテルは10nmのCPUを発表したばかりです。しかし自社の製造ラインが追いつくまでの間、今後TSMCに製造委託する予定としています。

Data Center Dynamics

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