AWSはDisney+の優先的クラウドサービスプロバイダー

Netflix、Prime Videoのホスティングと同様に

ウォルト・ディズニーのビデオストリーミングサービス「Disney+」は、主にAmazon Web Services上で稼働していたことが判明しました。

同社は、「ワンダビジョン」、「マンダロリアン」、「ザ・シンプソンズ」を世界中に公開する際に、Disney+にAWSを使用していることを認めました。

仮にDisney+がPrime Videoに勝っても、Amazonが常に勝者

「AWSが提供する柔軟かつセキュアなクラウドビデオインフラを活用して、Disney+は、2019年11月12日のローンチから24時間以内に1,000万件以上の新規Disney+サインアップに対応することができた」と両社は共同声明で述べています。

ディズニーは、機械学習、データベース、ストレージ、コンテンツ配信、サーバーレス、アナリティクスの各サービスにもAWSを利用しているとしています。

ウォルト・ディズニー・カンパニーのダイレクト・トゥ・コンシューマー部門のエグゼクティブ・バイスプレジデント兼CTOであるジョー・インゼリロ氏は、次のように述べています。「Disney+は、従来の常識を覆し、クラウド技術を駆使し、これまでこれほどグローバルな規模で立ち上げられ、市場展開されたことのないストリーミングサービスをゼロから構築することで、コンテンツ配信の可能性を完全に再構築した」

「AWSは何年にもわたり我々の優先的なクラウドプロバイダーであり、その実績あるグローバルインフラと幅広いサービス群は、Disney+の素晴らしい成功に大きく貢献している」

Amazonは、人気のPrime Videoサービスを含め、世界中のストリーミングプラットフォームの多くをホストしています。NetflixもAWSの主要ユーザーであり、データベース、アナリティクス、レコメンデーションエンジン、ビデオトランスコーディングなど、コンピューティングやストレージニーズのほぼ全てを競合であるAWSに対し支払っています。

しかし、Netflixの実際の動画トラフィックは、同社の大規模なコンテンツ配信ネットワークであるNetflix Open Connectを介して配信されています。Netflixは1,000社以上のISPと提携しており、「Open Connect アプライアンスを組み込んで相当量のトラフィックを局所化している」といいます。

Amazonの好調なクラウド事業の業績は、競合各社がいまだにAmazonのプラットフォームを利用するためにお金を払っていることを意味します。しかし、小売業界では事情が異なり、WalmartやTargetなどの企業はAWSの利用を拒否するだけでなく、サプライヤーに対しこのクラウドプロバイダーの利用を禁止するまでに至っています。

Data Center Dynamics

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