AWS、Local Zonesをグローバル展開へ、2022年には30以上の拠点が登場
AWSは来年、Local Zonesをグローバルに展開していくと発表しました。20カ国以上で30拠点が開設される予定です。
Local Zonesは、エンドユーザーやオンプレミスに設置された低レイテンシーを要求するアプリケーションをホストし、エッジロケーションとして機能します。各ゾーンは、一般的に既存AWSデータセンターが存在しない人口密集地に近い場所に置かれ、レイテンシーに敏感なアプリケーション向けに厳選されたサービス(コンピュート、ストレージ、データベースなど)を提供します。各ゾーンは、特定の親リージョンの “子 “であり、そのリージョンのコントロールプレーンによって管理されています。
「我々は、世界の主要都市で30以上の新たなAWS Local Zonesを立ち上げていく」と同社は述べています。「これらの新しいAWS Local Zonesは、2022年から21カ国以上で利用可能となり、米国内での16のLocal Zonesに加え、世界中のエンドユーザーにさらに低レイテンシーのサービスを提供できるようになる」
AWSはどの都市でサービスを提供するかについて詳細を明らかにしていませんが、以下の国でのLocal Zonesの設置を約束しています。【アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、ドイツ、ギリシャ、インド、ケニア、オランダ、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、南アフリカ】
Amazon CTOのWerner Vogelsは、今週開催されたre:Inventカンファレンスで次のように述べました。「ヨーロッパ、南米、アフリカ、アジア、オーストラリアと、Local Zonesの国際的な拡大を発表できることを非常に嬉しく思う。そしてもちろん、私の故郷であるアムステルダムにも設置されます」
2019年に初めて発表されたLocal Zonesは、現在、ボストン、シカゴ、デンバー、ダラス、ヒューストン、カンザスシティ、ロサンゼルス(x2)、マイアミ、ミネアポリス、フィラデルフィアで一般提供されています。
ロサンゼルスの2つのZonesを除くすべてのZonesが今年一般提供を開始しました。アマゾンは現在、全米13都市で14のLocal Zonesを展開しています。年末までにはアトランタ、フェニックス、シアトルの3都市でさらなるLocal Zonesの開設が予定されています。
DCDが以前、詳細情報の提供を求めたにもかかわらず、同社はLocal Zonesインフラが設置されている施設の詳細について明らかにしませんでした。
同社はまた、通信事業者の5Gネットワーク内に設置され、コンピュートとストレージを提供するサービス「Wavelength Zones」の運営も行っており、近隣のAWSリージョンで稼働するクラウドサービスへのアクセスも提供しています。
ベライゾンが米国におけるAWSのWavelength パートナーであり、アトランタ、ボストン、シカゴ、ダラス、デンバー、ヒューストン、ラスベガス、マイアミ、ニューヨーク、フェニックス、サンフランシスコ、シアトル、ワシントンDCの13都市でWavelength Zonesを提供しています。
AWSは、ボーダフォンと提携し、英国ロンドンでWavelength Zonesサービスを開始しました。また同サービスは、日本の東京・大阪ではKDDI、韓国の大田ではSK Telecomにより提供されています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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