中国のGDSとYTL、マレーシアの168MWデータセンター建設で提携
国際的なマルチユーティリティインフラグループYTL Power International Berhad(以下「YTL Power」)と、中国の大手データセンター開発運営会社GDS Holdings Limited(以下「GDS」)はマレーシアのジョホール州に建設予定のYTL Green Data Centre Parkにおいて、8つの個別データセンター施設にわたり168MWのデータセンター容量を共同開発するパートナーシップに調印しました。
この共同開発の第一段階は、2024年にサービスを開始する予定とのことです。GDSの会長兼CEOであるWilliam Huangは、次のように述べています。
「60年以上にわたるインフラ開発の優れた実績を持つYTLのような優れたグループと提携できることを嬉しく思います。このプロジェクトは、地域の主要なハブ空港に近い場所に、オンサイトの再生可能エネルギーで駆動する超大規模データセンターを建設するという、まさに先見性のあるものです。現在、東南アジアで3つのプロジェクトを開始しており、低遅延接続、マルチサイト冗長性、再生可能エネルギーへのアクセスを備えた超大規模データセンターを展開するお客様にとって、ユニークなプラットフォームとなります。」
プロジェクト仕様
YTLグリーンデータセンターパークは、 YTL Powerの100%子会社 YTLデータセンター・ホールディングス(以下、YTL DC)が開始したプロジェクトです。ジョホールバルおよびシンガポールから約30kmのジョホール州クーライに位置し、総容量500MWのデータセンターと同量の太陽光発電で構成される予定です。
再生可能エネルギーを使用したハイパースケールデータセンターは、マレーシアで初めてとなります。YTL PowerのマネージングディレクターであるDato’ Yeoh Seok Hongは、次のように述べています。「世界最大級のデータセンター企業であるGDSと提携し、ジョホール州に世界クラスのグリーンデータセンターキャンパスを建設できることを嬉しく思います。専用ダークファイバーの容量を持つ、真に統合された持続可能なエネルギー施設という私たちの共通のビジョンは、刺激的なものであり、ハイパースケーラーやコロケーションのお客様にとって、同様に最適な場所となることでしょう。」
GDSとの共同開発とは別に、敷地内では他のハイパースケールのお客様向けに72MWの容量の建設が既に始まっています。ジョホール州のYTLグリーンデータセンターパークは、275エーカーのデータセンター開発用地を有し、持続可能でコスト効率の高いデータセンターソリューションに対する地域の高まる需要に応えることができると期待されています。
GDSは、ジョホール州のヌサジャヤ・テックパークとインドネシアのバタム島にあるノンサ・デジタルパークですでに発表したハイパースケール・データセンター・プロジェクトに加え、YTLグリーン・データセンター・パークにも進出する予定です。
W.Media (VENKATESH GANESH)より抄訳・転載
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。