世界最長の海底ケーブルが東アフリカのジブチに上陸
Metaの2Africa海底ケーブルがジブチのジブチ市に陸揚げされました。
ジブチテレコムは5月13日、同国9本目の海底ケーブル全長45,000kmが首都に陸揚げされたと発表しています。
アフリカ大陸を一周する45,000kmの海底ケーブルは、世界最長の光ファイバーケーブルで、3大陸を結ぶことになります。アフリカ、アジア、ヨーロッパの3大陸と、46の陸揚げ地点の33カ国を結び、2023年から2024年に開通予定です。
国営ジブチテレコムは、現在建設中の新しいケーブル陸揚げ局でケーブルを収容し、将来的には他のケーブルも収容する予定です。陸揚げ局は3階建てで、各階に250平方メートルの機器室が設置される予定で3階はコロケーション用に確保されると伝えられています。2021年10月に発表された当初、この施設は2022年4月までに完成する予定でした。
2Africa海底ケーブルのコンソーシアムは、Meta、チャイナモバイルインターナショナル、MTN Global Connect、Orange、ボーダフォン、エジプトテレコム・サウジテレコム、West Indian Ocean Cable Companyなど複数の企業で構成されています。
4月にケーブルはイタリアのジェノバにあるエクイニクスのGN1に初上陸しました。
ジブチテレコムは、同国政府が運営する通信会社で、一般消費者向けに固定電話、携帯電話、インターネットサービスを提供しています。
このケーブルは、インターネット需要が大幅に伸びている同国において、ジブチテレコムの接続能力を大幅に向上させるものと期待されています。2010年、インターネットを利用しているのは人口のわずか7%と報告されていましたが2020年には59%に跳ね上がりました。
ジブチテレコムがMeta社(旧Facebook)とケーブル敷設の契約を結んだのは、インターネット接続性の向上が大きな要因でした。
ケーブルの建設はフランスのASN(アルカテルサブマリンネットワーク:Alcatel Submarine Networks)が受注しています。
2019年には、最もコスト効率の高い海底方式として、光ファイバーケーブルにアルミニウム導体を導入する計画をMeta社と発表しています。プレスリリースには、このケーブルの変種がすでに「主要な長距離プロジェクト」に採用されたと記載されていますが、このプロジェクトが2Africaケーブルであるかどうかは明言されていなません。
2Africaの発表に伴い、シエスタビーチで通信大臣、ジブチテレコムの代表者、デジタル経済省とクラウドに関するセミナーを行うためにジブチに滞在したSmart Africa Allianceの代表者らによるセレモニーが開催されました。
ジブチはすでに多くの海底ケーブルの陸揚げ地であり、今後さらに多くの海底ケーブルが敷設される予定です。2Africaのほか、 Reliance Jio のIEX、フランスからパキスタン、ケニアへの Peace Cable などが近い将来、ジブチ市に陸揚げされる予定です。
今年アフリカ大陸に上陸した海底ケーブルは2Africaだけではありません。3月には、GoogleのEquianoケーブルがトーゴとナイジェリアに陸揚げされ、12対のファイバーと南アフリカとポルトガル結んでいます。また、Peaceのケーブルはケニアのモンバサに陸揚げされています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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