BlueMed海底ケーブル、クレタ島ハニアに陸揚げ

Telecomイタリア傘下のSparkleは、BlueMed海底ケーブルをギリシャ・クレタ島のハニアに陸揚げしました。

BlueMedケーブルは、イタリアとフランス、ギリシャ、地中海に面する数カ国を結び、ヨルダンのアカバで終端します。

BlueMedはハニアにあるSparkleのデータセンターに陸揚げされ、島の地上波ネットワークとSparkleのMedNautilusネットワークに接続されています。

このケーブルシステムは、Googleや他の事業者と提携して建設されたBlue & Ramanケーブルの一部であり、ムンバイまで延長される予定です。

同事業者によると、このケーブルは4対のファイバーを持ち、1対あたり25Tbps以上の設計容量があるとのことです。

ケーブルの敷設は2023年に開始され、ジェノヴァからパレルモまでのティレニア海峡の幹線と、フランスのマルセイユとバスティア、サルデーニャのゴルフォ・アランチ、ローマのポメツィアへの支線が敷設されました。

ケーブルのうち、ティレニアと中東の地上波部分は現在完全に稼働しています。地中海の残りの陸揚げとジェノバからアカバまでの運用は今年中に完了する予定です。

SparkleのCEOであるEnrico Baganascoは、次のように述べました。BlueMedのクレタ島への陸揚げにより、ギリシャはヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア間のインターネット・トラフィックの新しいデジタル・ルートを実現することになります。」

「私たちは20年以上にわたってギリシャで事業を展開しており、それを地中海の新たなインターネット・ハブとして発展させるために必要なスキルとインフラを有しています。」

Blue & Ramanプロジェクトは2020年に発表され、Ramanはインドのノーベル賞受賞者の名前にちなんで命名されたもので、4億ドルの投資となります。このケーブルは、現在海底ケーブルを独占しているエジプトとは異なる中東経由のルートを提供することになります。

DCDは2024年3月、Telecomイタリアが6億5000万ドルから8億6700万ドルを調達するため、海底ケーブル部門であるSparkleの売却を検討していると報じました。

今月初め、Grid TelecomはQuadriviumと提携し、クレタ島にケーブル陸揚げ局を建設しました。ハニアは現在、AAE-1、MedNautilus、SeaMeWe-3、Silphiumケーブルの陸揚げ地点となっています。

その他、ギリシャの通信会社Lancom、ギリシャ政府、Digital Realtyもクレタ島でデータセンターを開発しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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