D-WaveがSPACを完了し、ニューヨーク証券取引所に上場
量子コンピュータを手掛けるD-Waveは、特別目的買収会社(SPAC)との合併により、株式公開企業となりました。
この取引により、同社の合併後の評価額は16億ドルとなりました。同社は現在、「QBTS」、「QBTS WS(新株予約権付社債)」として取引されています。
「D-Wave は 20 年以上前の創業以来、量子コンピューティングの製品とサービスを提供することに注力し、顧客価値 のある実用的な実世界への最短経路を提供してきた」 D-Wave QuantumのAlan Baratz CEOはこのようにコメントしました。
「今日は、私たちが上場企業として次の段階に進むための重要なマイルストーンとなった。商用量子コンピューティングの時代が到来したのです」
D-Waveは、グーグルやIBMなどのライバル企業が好む量子ゲート方式ではなく、既存のシステムに対する量子アニーリング方式を採用しています。これは一般に、柔軟性や強力さに欠けると見られていますが、それでも最適化の問題には有効です。また同社は、量子ゲートシステムについても開発を行っています。
Mastercardは7月、D-Waveと複数年にわたるパートナーシップを結び、同社のアニーリング量子コンピュータと量子ハイブリッドソルバーを、D-Waveの量子クラウドサービスLeapを通じて使用し、Mastercardのネットワークにより安全かつ確実に量子アプリケーションへのリアルタイムアクセスを提供することに合意しました。
D-Waveは、競合する量子コンピューティング企業のRigettiと同様、株式市場に参入する形となりました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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