Googleがマレーシアに初のDCとクラウドリージョン建設に20億米ドルを投資
Googleは、東南アジア諸国のデジタルトランスフォーメーションを支援するため、マレーシアに20億米ドルを投資すると発表しました。この投資は、マレーシアにおける同社初のデータセンターと、マレーシア初のGoogle Cloudリージョンの開発に充てられます。
同社はプレスリリースの中で、マレーシアの投資先がグレーター・クアラルンプールにある、Sime Darby PropertyのElmina Business Parkであることを、明らかにしました。同社のデータセンターは、検索、マップ、ワークスペースといったGoogleの広く知られたデジタルサービスに電力を供給します。運用が開始されれば、同社が世界中のユーザーにサービスを提供するため、データセンターを建設・運営している11か国に、マレーシアが加わることになります。
一方、Google Cloudリージョンは、大企業、新興企業、公共機関に高性能で低遅延のサービスを提供します。このクラウドリージョンは、サイバージャヤとクアラルンプールにある、Google Cloud既存の、Dedicated Cloud Interconnect拠点によって補完され、企業のオンプレミスネットワークと、Google Cloudのグローバルネットワークとの直接接続を提供する予定です。マレーシアのクラウドリージョンは、現在世界中で運用されている40のリージョンと、121のゾーンに加わることになります。
AlphabetとGoogleの社長兼最高投資責任者(CIO)兼最高財務責任者(CFO)のRuth Poratは、次のように述べています。「Google初のデータセンターと、Google Cloudリージョンは、当社が13年間本拠地としてきたマレーシアにおいて、これまでで最大の投資計画です。この投資は、クラス最高のサイバーセキュリティ基準を含む『クラウドファースト政策』を推進するため、マレーシア政府とのパートナーシップに基づくものです。本日の発表により、マレーシアと当社は、イノベーションを支援するエコシステムを構築し、デジタルトランスフォーメーションの可能性を解き放つため、私たちが共有する活動を推進するために提携することになります。」
投資通商産業大臣のTengku Datuk Seri Utama Zafrul Aziz上院議員は、「Googleの、マレーシアへの20億米ドルの投資は、我々の新産業マスタープラン2030(NIMP2030)で、示されたデジタル化の野望を大きく前進させます。特にグレーター・クアラルンプールの、Googleデータセンターと、Google Cloudリージョンは、マレーシアの製造業と、サービス産業がAIやその他の先端技術を活用し、グローバルなバリューチェーンを、向上させることを後押しするでしょう」と述べました。
Googleはまた、教育省(MOE)の国家デジタル教育政策に合わせて、生徒と教育者の両方に、AIリテラシーを育成する、2つのプログラムを開始しました。これらのプログラムは、マレーシア人にとって、デジタルスキルをより身近なものにするため、同社の継続的な取り組みを拡大するものです。
W.Media (Deborah Grey 記者)より抄訳・転載
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