EquinixがBT Groupのアイルランドデータセンター事業を買収へ
買収完了は2025年上半期の予定
Equinixが、BT Groupのアイルランドのデータセンター事業を5,900万ユーロ(6,130万ドル)で買収することで合意しました。
この買収は2025年上半期に完了する予定で、ダブリンのCitywestとBallycoolinにある2つの稼働中のデータセンターが含まれます。
BT Irelandのマネージング・ディレクターShay Walshは、次のように述べました。「この取引はEquinixとの既存の良好なパートナーシップを基礎とするもので、BTはクラウド、ネットワーキング、セキュリティという中核的な強みに特化することができるため、顧客は国内外を問わずトップクラスのデータセンターサービスの恩恵を受けることができます。」
BTの売却決定は、データセンターの所有・運営から脱却し、世界規模の組織との提携へと移行する広範な戦略の一環です。
Citywestデータセンターは10MWのキャリアニュートラルな専用施設で、ダブリン南側のCitywest Business Parkにある120,000平方フィート(11,148平方メートル)の独立したデータセンタービル2棟で構成されています。
Ballycoolinデータセンターは3.5MW、40,000平方フィート(3,716平方メートル)の施設で、ダブリンの北側に位置します。7,000平方フィート(650平方メートル)のデータホールが完全に割り当てられており、この施設は完全にキャリアニュートラルで、4つの異なるネットワークプロバイダーをオンサイトでホストしています。
今後数か月のうちに、EquinixはBTから自社のグローバルネットワークへの移行をサポートする予定です。
Equinix Irelandのマネージング・ディレクターであるPeter Lantryは、「BTと密接に協力してシームレスな移行を実現し、BTのデータセンターチームと顧客をEquinixに迎え入れ、次世代データセンター設備に必要な規模、専門知識、投資を提供することで、アイルランド国内だけでなく世界中の企業に優れたサービスを提供できることを楽しみにしています」と語りました。
Equinixはダブリンに6つのデータセンターを運営しています。2022年、同社はダブリン広域市における事実上のモラトリアムを受け、ダブリンでのプロジェクトを一時停止するデータセンター開発企業のリストに加わりました。
EirGridは2022年1月、市内のデータセンターのエネルギー需要が高いことを理由にモラトリアムを発令しました。その結果、EirGridは「当分の間」、おそらく2028年まで新たなデータセンターの接続を行わないとしています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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