YondrがインドのデータセンターJVの株式をEverstone Groupに売却

最初の施設稼働前にインド市場から撤退

Yondr Groupは、インドでの合弁事業における株式を、パートナーであるEverstoneに売却しました。

データセンター企業のYondrは今週、EverYondrの株式を売却し、Everstone Groupがベンチャーの完全な所有権を引き継ぐと発表しました。

取引の詳細条件は、公表されていません。

Yondrは「この売却により、当社は中核となるグローバル市場におけるデータセンターへの投資と運営に集中できます」と述べています。

両社は、2021年7月に10億ドル規模の合弁会社「EverYondr」を設立し、インド全土でデータセンターを開発する計画でした。

YondrがEverYondrからの撤退を検討しているという報道は、2024年9月に初めて浮上しました。

合弁事業の最初のプロジェクトはムンバイにおける60MWの施設で、将来的にはハイデラバード、バンガロール、チェンナイ、デリーでの開発も計画されていました。ただし、Yondrによると、現在進行中のプロジェクトはムンバイとハイデラバードのみとのことです。報道によれば、Googleはナビ・ムンバイにあるEverYondrの8階建て施設を、2025年に稼働予定でリースする見込みです。

Yondrは、ヨーロッパ、アジア、北米にデータセンターキャンパスを展開しており、バージニア州、カナダ、英国、マレーシア、インドネシア、日本、ドイツ、オランダ、そして今回までインドでも開発を行っていました。

同社は、ハイパースケーラー向けに420MW以上の容量を確保しており、将来的に1GW以上の容量を支える土地も保有していると述べています。

Yondrの本社はロンドンにあり、以前はCathexis(個人投資会社)、Apollo Global Management、Mubadalaが所有していましたが、今月初めにDigitalBridgeとカナダの年金基金La Caisseにより買収されました。その後、ドイツの金融大手Allianzが少数株主として参画しています。

一方、2006年に設立されたアジアの投資会社Everstoneは、プライベートエクイティ、不動産、インフラ信用、ベンチャーキャピタルなどで60億ドル以上の資産を運用しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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