パキスタンの石油会社Mariがイスラマバードに5MWデータセンターを開発

2つ目の施設はカラチに計画中

パキスタンの石油会社Mari Energies(Mari)は、イスラマバードに5MWのデータセンターを開発しています。

パキスタン証券取引所に上場している同社は、以前発表したデータセンター事業への参入計画を改めて表明し、最初の施設の詳細を明らかにしました。

同社は、次のように述べています。「当社初の5MWデータセンターの建設がイスラマバードで進行中であり、年末までの完成を予定しています。これは、今後のデジタルおよびクラウドベースのサービスの成長の基盤となります。」

さらに、イスラマバードの施設とカラチに計画されているもう一つの施設は、Tier-III/IV認証を取得予定であること以外の詳細は明かされていません。

以前は、Mari Petroleum Company Limitedとして知られていた同社は、昨年データセンター事業への拡大を発表しましたが、詳細は公開されていませんでした。

同社のデジタル戦略は、新設子会社MariTechnologiesが主導しており、データセンター開発に特化した子会社Sky47 Ltdが設立されました。Mariは、Sky47の60%を保有しています。

「当社の子会社Sky47を通じて、先行者利益を活かし、国家クラウドインフラの主要な推進役としての地位を確立することを目指しています」と同社は述べています。

1984年に設立されたMariは、パキスタンの複合企業Fauji財団の管理下にあり、この財団は主にパキスタン軍が統括しています。Mariは、Fauji、国営のOGDCL、パキスタン政府がEsso Eastern Inc.のパキスタン事業を買収したことにより設立されました。

Data Center Mapによると、現在パキスタンには22のデータセンターがあり、ラホール、カラチ、イスラマバードの3都市に分布しています。運営企業にはPTCL、Multinet、Chapal、Supernet、Cybernet、Vision Telecomなどが含まれます。2023年6月には、パキスタンのUniversity of Turbatが新しいデータセンターを開設しました。第1フェーズの完成は、同大学での1MWの太陽光プロジェクトの導入と同時に行われました。

また、パキスタンの繊維企業Chakwal Spinning Mills Limitedも最近、データセンター開発への転換を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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