Amazonが支援する再生可能エネルギープロジェクトの約1GWが欧州で稼働

スペイン、イタリア、ポーランド、ドイツ、ギリシャにまたがる

Amazonは、ヨーロッパで支援してきた再生可能エネルギープロジェクトのうち、約1GW分がすでに稼働を開始したと発表しました。これらのプロジェクトは、スペイン、イタリア、ポーランド、ドイツ、ギリシャの5か国にまたがり、12のエネルギー企業によって開発されたものです。

今回の発表を受け、Amazonは現在、主に長期電力購入契約(PPA)を通じて、欧州全域で230以上の再生可能エネルギープロジェクトを支援していると述べました。

今年稼働予定の注目プロジェクトには、ドイツのBaltic Eagle洋上風力発電所(Amazonは189MWの容量購入を約束)、ポーランド初の再生可能エネルギープロジェクトであるMiłkowice太陽光発電所(87MW購入約束)、スペインのEnergías de BarranquillaとValle del Sol Energías Renovablesの2つの太陽光発電所(合計64MW)が含まれています。

これらの新しい施設は、すでにヨーロッパ各地で稼働している40以上のAmazon支援プロジェクトに加わる形となります。内訳としては、スペインに18か所、フィンランドに8か所、スウェーデンに5か所、アイルランドに4か所、その他イギリス、イタリア、オランダ、フランスにも複数の施設があります。同社は、2030年までにさらに70か所以上のプロジェクトを完成させ、送電網に接続する予定です。

今回のヨーロッパにおける最新の再生可能エネルギープロジェクトは、アイルランド、スペイン、イギリスなど、同社のデータセンターが多く存在する市場に加え、ポーランドやドイツといった炭素排出量が高い国々に集中させていると述べています。これらの取り組みは、Amazonが掲げる「2040年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする」という目標に向けて、全世界の事業を100%再生可能エネルギーで運営するという広範なコミットメントの一環です。

同社は今年、ヨーロッパで既に複数の PPA を締結しています。これにはポーランドでの28MW契約、スペインとポルトガルで3件のIberdrolaと合計476MWの契約北アイルランドのERG Groupとの47.3MW契約が含まれています。

2月には、欧州市場における再生可能エネルギーの企業別最大購入者に選出されました。同社によれば、2024年にはスペイン、ポルトガル、ギリシャ、イタリア、フィンランドなどで46の新規再生可能エネルギープロジェクトに投資しています。

これに先立ち、BloombergNEFのデータを引用し、企業別再生可能エネルギーの世界最大の購入者としての地位も獲得しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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