
CBRE、エンジニアリングサービス企業Pearceを12億ドルで買収
Pearceはデータセンター、通信会社、再生可能電力会社にサービスを提供
世界最大の商業用不動産サービス・投資会社であるCBREは、エンジニアリングサービス企業Pearce Servicesを買収しました。
Pearce Servicesは、デジタル・電力インフラ向けに技術サービスを提供する企業で、同社は以前New Mountain Capitalが所有していました。
買収価格は現金約12億ドルです。それに加え、2027年にPearceが特定の業績目標を達成した場合、最大1億1500万ドルの業績連動型報酬が支払われる可能性があります。
Pearceは、Building Operations & Experience部門の一員として事業を展開する予定です。
1998年に設立され、カリフォルニア州に拠点を置くPearceは、北米の優良顧客向けに設計エンジニアリング、保守、メンテナンスサービスを提供し、北米とインドに4,000名以上の従業員を擁します。
同社の主要市場は、重要電力・冷却システム(2025年予想収益の34%)、再生可能エネルギー発電・貯蔵(30%)、無線・光ファイバーネットワーク(29%)、電気自動車充電ネットワーク(7%)です。データセンター・通信分野では、マネージドネットワークサービス、HVACサービス、サイト分析、電力サービスを提供しています。
CBREのBob Sulentic会長兼最高経営責任者(CEO)は、「本買収は、デジタル・電力インフラ分野において拡大を続ける当社の存在感を補強します。また、Pearceのサービス需要が急成長している市場で、CBREが新たに大きな成長を遂げる道を開く機会となります。」とコメントしました。
PearceのMichelle Edler最高経営責任者(CEO)は、「CBREとの提携を大変嬉しく思います。同社の戦略と企業文化は当社との補完性が高いです。CBREと共に、当社がサービスを提供するインフラ市場全体で大きな成長機会を創出し、顧客にさらなる価値を提供していきます。」と述べました。
Pearceの2026年の業績は、売上高6億6000万ドル超、EBITDA(利払い・税引き前利益)9000万ドル超となる見込みです。
J.P. Morgan SecuritiesとWells FargoがCBREの財務アドバイザーを、Sullivan & Cromwellが法務アドバイザーを務めます。Ropes & Gray LLPは、PearceとNew Mountain Capitaの法務アドバイザーを担当します。
JPMorgan Chaseのアナリストは、「本取引は戦略的であり、データセンターや専門技術サービスなどの分野へのプラットフォームの方向性をさらに強めるため、我々の初期評価は肯定的である」と述べたと、BisNowは報道しています。
Pearceは過去に、通信エンジニアリング企業であるJoeMax Telecom、UPS保守プロバイダーのUnified Powerを買収しているほか、近年ではNatron ResourcesとMFG Energy Servicesも買収しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。






























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