
Humainが米国データセンターのエクイティパートナーを模索
2034年までに6.6GWを目指す~電力補助を活用し、AI分野への100億ドル規模のベンチャーファンドも計画
サウジアラビア政府が新たに設立したAI企業Humainは、大規模なデータセンター建設を計画しているため、米国のパートナーを探しています。
同社は今月初め、サウジアラビアのPublic Investment Fund(PIF)の子会社として発足し、ドナルド・トランプ大統領のサウジアラビア訪問中に多数のデータセンター取引を発表しました。
Humainは、18,000個のNvidia GB300チップを購入し、さらに「数十万個」の追加購入も予定していると発表しました。また、AWSと提携して50億ドルの「AIゾーン」を構築し、AMDと500MWのコンピュートに関する契約を締結しました。さらに、推論用にGroqチップを導入しました。
また、QualcommやCiscoともMoUを締結しています。
現在、HumainのCEOであるTareq Aminは、データセンター事業のエクイティパートナーとなる米国のテックグループを探していると、Financial Times紙のインタビューで語っています。
同氏は、「我々は、すべての企業と話し合いを行っています。そのうちの何社かは、データセンター分野での大企業です」と述べています。
Humainの、データセンター事業がサウジアラビアを拠点とする施設に、どの程度フォーカスされるかは不明です。
まずは来年に向けて、18,000個のNvidia GPUを搭載した50MWのデータセンターを建設し、段階的に500MWまで増やす計画です。また、東部州には2.3平方マイルの土地があり、20万kWのデータセンターを10か所建設することができます。
同社は、2030年までに1.9GWのデータセンター容量を確立し、4年後には6.6GWまで増やすことを目標としているとTareq Aminは述べています。現在の市場レートで計算すると、このプロジェクトには770億ドルのコストがかかることになります。
2030年までに、世界のトレーニングや推論のワークロードの7%を処理したいと考えています。
王国に配備される施設については、リヤドは電力料金を補助します。
データセンターへの投資と並行して、この夏、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの新興企業に投資する100億ドル規模のVCファンド「Humain Ventures」を立ち上げる予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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