OracleのGeneration 2 Cloudがオーストラリアで稼働開始
オラクルの”Generation 2 Cloud”が、 オーストラリア・シドニーの新リージョンの開設に合わせ、今月末に稼働を開始します。
オラクルは最近、ムンバイ(インド)、チューリッヒ(スイス)、およびサンパウロ(ブラジル)に新しいサイトをオープンしましたが、このリージョン開設はそれに続く動きです。
グローバル展開
オラクルは以前、2019年末までに19のリージョンの稼働を予定し、2020年初頭にはメルボルンにもう1つのリージョンを稼働させる予定であると述べていました。
「オーストラリアのお客様やパートナーは、Oracle Cloudのパワーと”Autonomous Database”などの主力サービスを活用することで、イノベーションを解き放ち、ビジネスの成長を加速できるでしょう。」とオラクルはコメントしています。
オラクルは、「”Generation 2 Cloud”は現代のビジネスニーズを満たすよう特別に設計されている。例えば、AIベースのアプリケーションや機械学習統合セキュリティ、自動化分析などのテクノロジーを包含している」と述べています。
また、これにはOracle Autonomous Databaseも含まれます。これは、データの自動暗号化、バックアップ、チューニング、アップグレード、そしてセキュリティ上の脅威が検出された際に自動的にパッチを適用する、いわゆる自動運転データベースです。
「多くのオーストラリア企業は、データの価値を引き出し、イノベーションを加速できる新たな手法を模索しています。オラクルはその変革に向けたプラットフォームを提供するため、この地域へ多くの投資を行っています。」とオーストラリア、ニュージーランドのテクノロジー部門VPのValery Lanovenko氏は述べています。
「これはまったく新しいクラスのクラウドであり、ミッションクリティカルなワークロードを支え、またイノベーションを推進するためにゼロから設計されています。この新データセンターは、Oracle Cloud InfrastructureおよびOracle Autonomous Databaseへの大きな需要に応えつつ、同時にこの地域の規制要件にも対応します。」
オラクルは、451 Researchが示す、この地域のクラウドに対する企業ニーズを引用し、この新たなシドニーリージョンの開設タイミングはちょうど良かったと考えているようです。
451 ResearchのリサーチディレクターのAgatha Poon氏は、次のように述べていました。「企業は構造化データと非構造化データの双方から価値を生み出す方法を探しており、それがアジア太平洋地域全体におけるデータ量の爆発的な増加に繋がっています。」
「その結果、高速なデータ処理とエンタープライズ規模のクラウドインフラに対する要件の強化が求められるようになっきています。」とPoon氏は続けます。「企業は妥協のないセキュリティ、予測可能なパフォーマンス、パフォーマンスに対する適正な価格、非常にスケーラブルなクラウドネイティブ製品を求め、ベンダーロックインは好みません。これらのニーズを満たしつつ、オープン性やクラウドの相互運用性、携帯性などを提供できるベンダーは、最適なクラウドとして選択される可能性が非常に高くなります。」
Oracleは、AWSやMicrosoft Azureと比べれば小規模のクラウドベンダーですが、オラクルの報告によると、オーストラリアとニュージーランドだけでも4,000を超える顧客、世界175か国で43万の顧客がオラクル製品を使用しているとの事です。
オラクルは、5月に韓国のクラウドリージョンをささやかに立ち上げた後、先月、公式に韓国にデータセンターを開設しました。
Data Center Dynamics
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