レノボ曰く「クラウド市場は飽和状態」
クラウド関連事業の不調により、この夏のLenovoのデータセンター向けビジネスは低迷し、売上と利益が下落しました。
PC事業は好調をキープしていますが、データセンター事業部門の売上は17%減少し、その理由として、クラウドサービス事業者からの需要の飽和状態を上げています。
「世界的にデータセンター分野は業界全体の需要の低迷に苦しんでいる。」と同社は先週の香港証券取引所での財務諸表の中でこう説明していました。
「主な課題は、昨年の積極的な成長の後に発生した、ハイパースケールユーザーによる過剰在庫の蓄積です。もう一つの課題は価格の大幅な下落です」とコメントしています。
「地政学的や貿易の不確実性」は、業界全体で感じられていたものの、自社のビジネスにはごくわずかな影響しか与えなかったと、同社は別の記者会見で述べていました。証券取引所へ提出したその文書は、この市場の混乱を感じ始めたことについての警告も含んでいたようです。
それでも、この夏、第1四半期の同社のデータセンター事業の損失は、前四半期よりも少し下げ止まり、今後は上手くいっている事業領域に注力していく計画のようです。
同社は、Software Defined Infrastructure( SDI )として、ストレージ、ネットワーク、 HPC を統合し販売する「フルスタックのデータセンタープレーヤー」となる方針です。同社のストレージ事業は80%の急成長を遂げ、SDIについては2桁成長を達成しました。
また、すでに世界最大のPCサプライヤである同社は、約4分の1まで同事業の市場シェアを拡大しました。同社の利益は前年対比で8四半期連続で増加しています。総売上高は5%増加の151億ドル、純利益は倍増の1億6000万ドルを達成しました。
Data Center Dynamics
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