Amazon、Google、マイクロソフトがアイルランドに送電線敷設を希望

ダブリンで自社の送電線敷設を目指す

米国のハイパースケーラー3社は、 アイルランド政府に対し、 データセンターを再生可能エネルギープロジェクトに接続する専用送電線の建設を許可するよう働きかけています。

Business Postが最初に報じたところによると、Amazon、Google、マイクロソフトの3社は、自社のデータセンターを太陽光発電所や風力発電所に直接接続できるようになることを望んでいます。

各社は、この動きがダブリンで進行中の送電網容量の逼迫を緩和すると主張しています。

現在、データセンター向けの新規送電網接続は、モラトリアム状態となっています。現時点では、国営の電力供給委員会(ESB)だけが送電網に接続するための送電線を建設することができます。

3社は、太陽光発電所や風力発電所に直接接続するための 「専用線 」を独自に建設する許可を与えるべきだと主張している企業であり、自社の方がより早く、より安く建設できると主張しています。

昨年公開協議を開始したアイルランド政府は、2024年最終四半期には私設電線に関する政策を発表すると約束しました。

アイルランドでは、電力事業者EirGridが2028年までいかなる申請も受け入れないと発表しており、ダブリン広域圏でのデータセンター開発は事実上のモラトリアムとなっています。

企業はこの地域で、国内のガスネットワークへの接続や、オンサイトのガス発電所からのデータセンター運営など、代替オプションを模索してきました。

イギリスでは、地域の電力網を拡大するため、エネルギー会社のOctopusが独自の鉄塔を設置することが報じられています。このプロバイダーは、イングランドとウェールズの電力ネットワークにおけるNational Gridの独占を終わらせる計画について、規制機関のOfgemと話し合いを続けています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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