AWS、パースとサンチアゴでローカルゾーンの提供を開始
オーストラリアとチリに低レイテンシEdgeロケーション
Amazon Web Services(AWS)は、チリとオーストラリアでローカルゾーンの提供を開始しました。
ローカルゾーンは、エンドユーザーやオンプレミスへの低レイテンシを必要とするアプリケーションをホストするEdgeロケーションとして機能します。各ゾーンは、レイテンシに敏感なアプリケーションのために、人口密集地に近い場所で、コンピュート、ストレージ、データベースなどのサービスを提供し、通常Amazonが既存のデータセンターのフットプリントを持たない場所でも利用可能です。
「AWSローカルゾーンは、新たに2つの都市圏(パースとサンチアゴ)で利用できるようになった」と、同社は今週発表しました。「これらのローカルゾーンを使用して、1桁のミリ秒のレイテンシやローカルデータ処理を必要とするアプリケーションを提供できるようになりました。」
2019年に最初のローカルゾーンを立ち上げて以来、AWSはこれまでローカルゾーンの展開を米国に集中させていました。しかし昨年に入り、海外の26市場32都市で同サービスを開始する計画を発表し、これにより、米国以外の国際的なローカルゾーンは合計12カ所で開始されたことになります。
2022年10月上旬、AWSはインドのデリーと台湾の台北で、初の海外ローカルゾーンを開始しました。同月末には、ドイツ・ハンブルクとポーランド・ワルシャワで欧州初のゾーンを立ち上げました。
その後、アルゼンチン、デンマーク、フィンランド、オマーン、タイ、そしてインドではコルカタに2つ目のローカルゾーンを開設しています。
ハンブルク、台北、マスカットは2022年2月に公表された都市リストにはありませんでしたが、同社は将来的に「数百」のEdgeロケーションを計画していると述べています。
オーストラリアのローカルゾーンは、いずれブリスベンでもう1つ稼働する予定で中南米では、コロンビア、ペルー、メキシコ、ブラジルのボゴタ、リマ、ケレタロ、リオデジャネイロでさらなるゾーンが予定されています。
DCDの度重なる要請にも関わらず、AWSはローカルゾーンがどのような施設内にあり、どのようなコンピュートインフラを使用しているのか、詳細を明らかにしていません。
AWSは、通信サービス事業者の5GネットワークのエッジにAWSのコンピュートとストレージサービスを組み込む「Wavelength Zones」を、7カ国で約29カ所運営しています。Verizon、Vodafone、KDDI、SK Telecom、Bell Canadaといった企業と提携しています。
AmazonはEdgeFrontコンテンツ配信ネットワーク(CDN)も運営しており、47カ国90都市以上にある310以上のPoP(Point of Presence)にまたがっています。
さらにAWS Outpostsも提供しています。これは、お客様のデータセンターやオンプレミスの拠点に発送して設置することができるラックです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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