Meta社、1,000エーカーのデータセンターキャンパスをテキサス州エルパソに
Wurldwide LLC社の提案を支える
Meta社が、テキサス州エルパソに計画されている大規模なデータセンターキャンパスの背後にある企業であったことが明らかになりました。
今週の市議会で、 新キャンパスのために1000エーカーの市有地取得を目指しているWurldWide LLC社の背後にいる会社として、Meta社の存在が浮上しました。
詳細はまだ明らかになっていないものの、Meta社はこのプロジェクトの第一フェーズで約8億ドルの投資を目指すと伝えられています。このプロジェクトは最大で5段階の開発が行われ、それぞれの総面積は約80万平方フィート(74,320平方メートル)になる見込みです。
同社は、約850万ドルで土地を取得し、総額1億ドル以上の固定資産税の減税とリベートの獲得を試みています。
市当局は、 可決により 奨励金交付を承認しました。将来的には、さらなるインセンティブが付与される可能性も考えられます。
現在の契約では、Meta社は2024年4月までに市有地(市の北東部、スタン・ロバーツ・シニア・アベニューの北、USハイウェイ54の西)を購入することになっているが、期限延長の可能性も出てきています。
「Meta社はIT分野のビッグネームです。これによりエルパソが本当に注目され、より広範な(地元の)技術エコシステムが生まれます」とエルパソの経済開発ディレクター、 Elizabeth Triggs 氏は市議会で発言しました。
Triggs氏はEl Paso Times紙に対し、「5つのフェーズからなるキャンパスは、これまでに見たこともない規模であり、固定資産税の負担を住宅納税者からシフトさせることで、課税基盤を一変させることになるでしょう」と答えました。
El Paso Electric社は提案されているMetaデータセンターに対して料金請求を行う見込みです。El Paso Water社は理事会に対し、データセンターは空冷システムを使用し、外気が高温になった時のみ水を必要とすると明らかにしています。
Oscar Leeser市長は以下のコメントを残しています。「El Paso市は、私たちのコミュニティを完全に変えるであろうMeta社のハイパースケールデータセンターの設立に向けた取り組みを大変喜ばしく思っています。」
「私たちの地域には、データセンター事業者のニーズをサポートする労働力、インフラ、ビジネス環境があります。我々は、市がこのプロジェクトの最終段階をサポートすることを楽しみにしています。」
El Paso Times紙によると、この土地は10年以上前に市がエルパソ公共サービス委員会から買収したもので、自動車製造プロジェクトの用地として計画されていたものの、叶えることができず、2019年ごろには製造業での利用が見込まれるという話もありましたが、実現には至りませんでした。
エルパソはテキサス州西部に位置し、メキシコとニューメキシコの国境に近く、これまでデータセンターの主要拠点として認識されてきた場所ではありません。
エルパソの東に位置するダラス、オースティン、あるいはヒューストンは、テキサス州のデータセンター開発業者に従来からよく利用されていました。エルパソの西に位置するアリゾナ州フェニックスもまた、大規模なデータセンター市場として認識されています。
かつてFacebookとして知られたMeta社は、テキサス州フォートワースとテンプル、ニューメキシコ州ロスルナス、アリゾナ州メサにデータセンター・キャンパスを有しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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