GPUクラウドプロバイダーのCoreWeaveが2億2100万ドルの資金調達

GPUに特化したクラウド専門プロバイダーであるCoreWeaveは、シリーズBで2億2100万ドルの資金を確保しました。

同社は、レンダリングやAIなどの計算負荷の高いアプリケーション向けに、GPUベースのクラウドサービスを提供しています。

今回の資金調達は、米国内のデータセンターの拡張を含め、CoreWeaveの計算負荷の高いワークロード向けのクラウドインフラの拡張に充てられる予定です。同社は、今年中に新たに2つの施設を開設し、北米の拠点数を5か所に増やすことを目標としています。

今回のラウンドは、オルタナティブ・アセット・マネージャーのMagnetar Capitalが主導し、Nvidiaのほか、元GitHub CEOのNatFriedman氏、2013年にAppleが買収した検索エンジンCueを共同設立した起業家Daniel Gross氏が参加しました。

 TechCrunchによると、Magnetarは1億1100万ドルを拠出し、残りの投資額はNvidia、Friedman、Grossで分け合う形のようです。

CoreWeaveのCEO兼共同創業者のMichael Intrator氏は、「CoreWeaveは、ハイパースケーラーよりも迅速に革新と反復を行う能力によって、AI技術の一見一夜にして起こったように見えるブームを後押しするユニークなポジションにある」と述べています。「MagnetarがこのシリーズBラウンドのリードインベスターとして強力な継続的パートナーシップと資金援助を行うことで、我々はその勢いを維持することができる。さらに、Nvidiaのチームとのコラボレーションを拡大することができ、とても嬉しく思っている」

2017年に設立されたCoreWeaveは、当初はクリプトや ブロックチェーンアプリケーションに注力し、その後、より一般的なコンピューティングに事業を拡大しました。Crunchbaseによると、同社は現在3億7650万ドルを調達しており、Magnetarはリピート投資家となっています。

2023年には、CoreWeaveは、視覚効果(VFX)スタジオにバーストレンダリングソリューションを提供する新興企業であるConductor Technologiesを買収しています。また今年は、同社のプラットフォーム上でNvidia H100インスタンスとIntel Xeon「Sapphire Rapids」インスタンスの提供を開始しました。

Nvidiaのエンタープライズコンピューティング担当副社長であるManuvir Das氏は次のように述べています。「生成AI、大規模言語モデル、AIファクトリー向けにアクセラレーテッドコンピューティング・インフラを提供するCoreWeaveの戦略は、最高性能で最もエネルギー効率の高いコンピューティングプラットフォームをあらゆる産業にもたらすことに貢献するだろう」

また、Magnetarの最高執行責任者であるErnie Rogers氏は次のように述べています。「CoreWeaveの革新的で俊敏かつカスタマイズ可能な製品群は、この需要に対応するのに適しており、同社は結果としてそれを支えるために爆発的成長を遂げている。Nvidiaと連携し、既に市場で確固たる地位を築いているCoreWeaveの次の成長段階をサポートできることを誇りに思う」

CoreWaveは現在、ニュージャージー州ウィーホーケンのUS East、ネバダ州ラスベガスのUS West、イリノイ州シカゴのUS Centralという3つのデータセンターリージョンを提供しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。