香港のデータセンタープロバイダーSUNeVISION、テンセントと連携してアジアでのコネクティビティを実現

香港のデータセンタープロバイダーSUNeVision Holdingsは、アジアにおける両者のプレゼンスとコネクティビティ拡大のため、テンセント・クラウドとの新たな戦略的提携を発表しました。テンセント・クラウドは、SUNeVision メガキャンパス上で利用できるようになり、急成長する需要に対応すると発表されています。

SUNeVisionは 新鴻基不動産 のテクノロジー部門で香港最大のデータセンタープロバイダーです。テンセント・クラウドのアジアにおける戦略的展開の一環として、今回の追加は香港で3番目のデータセンター(アベイラビリティゾーン)となります。

香港でのプレゼンス拡大


香港での3番目のアベイラビリティーゾーンの立ち上げは、クラウドインフラストラクチャと国際的なポートフォリオの迅速かつ効率的拡大を狙うテンセント・クラウドの戦略の一環です。

SUNeVision メガキャンパスにアベイラビリティーゾーンを追加することで、テンセント・クラウドがグローバルなサービス提供を強化するためのインフラ構築能力をさらに強化できます。

今回の提携により、SUNeVisionユーザーは世界トップ10の接続性を誇るデータセンターキャンパス上のテンセント・クラウドに、パブリックインターネットを介さずに直接接続が可能です。香港に新たなアベイラビリティーゾーンを設けることで、テンセント・クラウドは同地域の顧客により近い場所でデータやアプリケーションへのアクセス遅延を低減できます。

地域を超えたコネクティビティ強化

都市部にある主要な海底ケーブルのPoP(Point of Presence)11のうち9が、アジアナンバーワンの接続ハブであるSUNeVision MEGA-iに設置されているため、今回の提携によりテンセント・クラウドの地域間データ転送コネクティビティがさらに強化されます。

中国本土への跳躍台である香港を起点に、金融、小売、コンテンツプロバイダー、OTTプレーヤー、ゲーム会社など、さまざまな業界の顧客がMEGA-iをゲートウェイとして活用し、中国本土やタイ、ベトナム、カンボジア、インドネシアなどの東南アジア市場にアクセスできます。

SUNeVisionのCEOレイモンド・トンは次のように述べています。「今回の提携により、メガキャンパスの強固なクラウド・エコシステムが更に強化され、中国とグローバルの相互コネクティビティを支援し、アジアのコネクティビティ・ハブとしての香港の主導的地位が確固たるものとなります。今後さらに独自のサービスを展開できるのを楽しみにしています。」

テンセント・クラウドは中国本土での大きな存在感と豊富な実績に加えて、27の地域で67のアベイラビリティゾーンを運営する広範なグローバルフットプリントを持ち、香港、中国本土、海外の企業のグローバル展開を支援します。

テンセント・クラウド・インターナショナルのVPノーマン・タムは次のように述べています。「SUNeVision メガキャンパスにテンセント・クラウドの3番目のアベイラビリティーゾーンを設置することで、この地域のクラウ・インフラストラクチャを強化できます。アジアをリードするコネクティビティとSUNeVisionのワールドクラスの施設を活用することで、国際的に拡大するための拡張性に富んだプラットフォームと比類のないコネクティビティが実現します。中国および世界における強力なインフラと、さまざまな業界で可能な当社の包括的クラウドソリューションを組み合わせることで、当社の顧客の中国市場参入や国際市場への戦略的進出をさらに強化できるでしょう。」

微信/WeChatを活用

テンセントが開発した微信は、微信PayやWeChat Pay HK、Mini Program、公式アカウントなど、中国本土、香港、アジアでの存在感を高め続けています。デジタルでの成功を達成するために重要な役割を果たしている 微信 は、今回のコラボレーションでも、特に金融や小売業界において、 微信 のユーザーへのリーチ力やコネクションを活用することができます。

W.Media (Venkatesh G記者)より抄訳・転載

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