Oracleがサウジアラビアで2番目のパブリッククラウドリージョンを立ち上げ

新リージョンはリヤドのCenter3がホストに

Oracleが、サウジアラビアで2つ目のクラウドリージョンを立ち上げました。

この動きは、Oracleが計画している同国への15億ドルの投資の一環であり、同社にとって中東で5番目のクラウドリージョンとなります。

リヤドに位置するパブリッククラウドリージョンは、Center3のデータセンターでホストされ、企業はデータ、アナリティクス、AIを含むOracle Cloud Infrastructure(OCI)サービスにアクセスできるようになります。

Oracleは2023年2月に初めてリヤドリージョンの計画を発表し、同年後半にCenter3と提携することを明らかにしました。

PWCによると、この新しいリージョンは 2030年までに1,322億ドルに達すると予想されるサウジアラビアのAI経済をサポートすることが期待されています。

Oracleのサウジアラビア初のクラウドリージョンはジッダにあり、2020年に開設されました。また、2021年10月からは、ネオムシティに3つ目のクラウドリージョンを計画しています。

通信・情報技術省のHaytham Alohali副大臣は、次のように述べました。「リヤドにおけるOracleの新しいクラウドリージョンの開設は、最新のテクノロジーとイノベーションを基にデジタル経済への後押しを図る、王国の継続的な取り組みを反映したものです。」

「このステップにより、国際企業や地元企業がイノベーションを実現し、さまざまな分野でAIやクラウドコンピューティング技術の採用を促進することが大幅に可能になり、地域および国際レベルでのサウジアラビアの競争力が強化されます。」

また、OracleのEMEAクラウドインフラストラクチャ担当EVP兼GMであるRichard Smithは、次のように述べています。「サウジアラビアにおける当社のクラウドフットプリントの急速な拡大により、Oracleは、世界で最も強力なデジタル経済の1つを発展させるというサウジアラビアの目標達成を支援することを約束します。」

2023年12月、Oracleの創業者でCTOのLarry Ellisonは、同社が既存のクラウドデータセンターのうち66か所を拡張し、新たに100か所を建設中であることを発表しました。その後、同社はクラウドのフットプリントを拡大するために、日本に80億ドル、スペインに10億ドルなど、いくつかの大規模な投資を発表しています。

Center3はSaudi Telecomの子会社です。最近、9.6MWの容量を追加し、Khurais Riyadh施設を拡張しました。また、同社はリヤド市内および近郊で複数のデータセンターを運営しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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